【北欧神話最強】マイティ・ソーのモデルになった雷神トールのエピソードがエグすぎる!

マーベル・コミックで一躍人気のヒーローになり、映画にもなった『マイティ・ソー』のモデルとなったのが北欧神話最強と呼ばれるトールです。

トールは北欧神話において最高神オーディンの息子の1人であり、ゲルマン神話においても最強の神と讃えられる1人です。

トールの持っている武器は『ミョルニル』と呼ばれる雷を象徴する武器と言われており、古代インドの雷神であるインドラなどとも繋がりがあるとも言われています。

今回は北欧神話で最も強く、暴力的なエピソードに事欠かない『トール』について紹介していきます。

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オーディンの息子にして最強の神トール

画像引用元:トール

トールはオーディンの息子として生まれましたが、戦神であったオーディンに比べてトールは農耕の神として絶大な人気を誇っていたそうです。

しかし、神であったにも関わらず、大きな身体を持っていたことから巨人族たちのような力を持っていたとも言われています。

さらに性格は粗暴であり、物事を解決するときには躊躇なく暴力的な解決方法を用いることもあったのです。

そんなトールを最強と言わしめたエピソードはいくつかありますが、それらはトールの強力な所有物であった『ミョルニル』の力によって解決していきました。

このミョルニルの特性は、少しオーディンのグングニルに似ており、目標に対して投げれば決して外れることはなく、さらに命中した後には必ず手元に戻ってくるという完全なチート武器なのです。

さらに、トールは戦車を持っており、タングニョストとタングリスニルという2頭の黒山羊がそれを率いています。

強力な戦車に乗り、ミョルニルという最強の武器を持ったトールは、ときおり巨人の国へ行って戦いに明け暮れていました。

そんなトールでしたが、彼の有名なエピソードの1つに、ミョルニルを巨人に盗まれて取り返すというものがあります。

巨人族を大虐殺したトールとロキ

画像引用元:トール

ある時、霜の巨人の1人であるスリュムがひょんなことからトールのミョルニルを奪うことに成功します。

巨人族たちからすれば繰り返しトールからの攻撃を受けていたのに加えて、原始の存在であった自分たちを追放したのがトールを含めた神族であったこともあり、これを利用してミョルニルの返還を条件に、女神フレイヤをスリュムに嫁がせるという条件を出してきました。

困ったトールは北欧神話の神々の中でも色々と問題児であるロキに相談をします。(ロキとトールはなぜか仲が良い)

すると、ロキはスリュムに嫁ぐ女神フレイヤにトール自身が化けることを提案(無理がある)

そして、いざフレイヤに化けたトールが巨人スリュムの元へ行くと、花嫁のあまりの巨大な身体に巨人族も慌ただしくなります。

しかし、同行していたロキがその場をとりつくろうと、ようやく巨人族からミョルニルを取り返し、たちまちその場に集まっていた全ての巨人を殴り殺すという蛮行に及びます。

こうして、無事にミョルニルを取り戻すトールでしたが、北欧神話におけるラグナロクでは、仲の良かったロキの息子であるヨルムンガンドと一騎打ちの末、相打ちとなって命を落としてしまいます。

豊穣の神として崇められた由縁とは?

ここまではミョルニルやトールの少し恐ろしい部分について紹介してきましたが、実はミョルニルには他にも不思議な力が宿っているのです。。

それは、死んだ動物などを生き返らせるという能力であり(何でもありか)これが無限に食物を生み出せる象徴として多くの農民などに信奉されてきたと言われています。

しかし、前述したように、北欧神話の最後には神々たちの最終戦争が起こってしまい、最強と呼ばれたトールも命を落としてしまうのです。

また、一説には最高神であったオーディンよりも後世の時代まで信仰されてきた神の1人であったとも言われています。

これらには、キリスト教とトールの信仰が同居していた首飾りなどが発見されていることから、ローマ時代においてもゲルマン人を中心に信仰の対象になっていたという見方があるのです。

ちなみに、英語読みでの木曜日である『Thursday』はトールの日を表しているそうです。