東京都練馬区にある「石神井公園（しゃくじい公園）」といえば、練馬区有数のレジャースポットです。自然も豊かで歴史的建造物もあり、漫画『ど根性ガエル』の舞台になったりと、都内外を問わずに愛される公園です。
石神井公園には「三宝寺池（さんぽうじ池）」と「石神井池」という2つの大きな池があります。地元の間では有名なのですが、実はこの三宝寺池、都内有数の心霊スポットなんです。
そこには、石神井城の「照姫」にまつわる悲しい入水伝説が隠されていました。
今回は、東京都内の心霊スポット「石神井公園の三宝寺池」に伝わる照姫の悲劇と、そこで語られる心霊体験について紹介します。
【都内の心霊スポット】石神井公園の三宝寺池の歴史
東京都内の心霊スポット「石神井公園」は、練馬区にあります。石神井池と三宝寺池という2つの大きな池があり、「井の頭池」と「善福寺池」と並ぶ「武蔵野三大湧水池」として知られています。
その湧き水を利用して、室町時代には豊島氏が石神井城を作りました。その城跡は今も残っています。
1959年に、このため池を整備して作られたのが、石神井公園です。2つの野球場と、四季折々の景観が楽しめる豊かな自然が魅力で、現在も年に2回イベントを行うほど都民に愛されています。
石神井公園は著名人からも愛され、様々な映画やドラマの舞台にもなりました。漫画『ど根性ガエル』の舞台がもっとも有名でしょうか。他にはMr.childrenのボーカル桜井和寿氏が、石神井公園でのジョギング中にあの名曲『Tomorrow never kyows』の歌詞を思いついた、なんてエピソードも。
アニメ『ど根性ガエル』 画像引用元：株式会社トムス・エンタテインメント
1996年には、「三宝寺池の鳥と水と樹々の音」が、環境庁選定の「残したい日本の音風景100選」に選出されたといいます。
余談ですが、1993年頃には巨大ワニの目撃証言が相次ぎ、ちょっとした騒動になりました。結局発見されることはなかったようですが……。
こんな人気レジャースポットである石神井公園ですが、実は地元民には都内有数の心霊スポットとしても認知されています。だから地元民は、夜は決して「三宝寺池」には近づかないのです。
石神井公園の三宝寺池に伝わる照姫の入水伝説
石神井公園の三宝寺池には、悲しい伝説が残されています。
室町時代に豊島氏が石神井城を築いたという話は先ほどしましたよね。しかし1477年、上杉家の家臣である太田道灌との合戦に敗れ、石神井城も落城してしまいます。
このとき、当主であった豊島泰経は落城後、三宝寺池にて入水自殺しました。そして泰経の娘である「照姫」も、泰経の後を追って身を投げたといいます。
この照姫の悲劇が、200年以上たった現代に心霊現象を起こしているのです。
石神井公園の三宝寺池の心霊体験
都内の心霊スポット、石神井公園の三宝寺池の心霊体験としては、やはり照姫にまつわるものです。
- 三宝寺池の湖面に女性の霊が浮かび上がってくる
- 歩いていると、水から人が上がるような音が聞こえてきた
- 砂利を踏む足音が後ろから聞こえたが、振り返っても誰もいなかった
- ボヤッとした人影のようなものが池に入って行くのが見えた
- 三宝寺池を撮影すると心霊写真が撮れる
しかし中には、白いワンピースで黒髪ロング、笑顔が不気味な女の霊が手招きしていたという目撃情報もあります。白いワンピースというと、室町時代の照姫の霊とは関係がないように思えますよね。
もしかしたら、照姫に引きずり込まれて溺れ死んだ現代の女性なのかもしれません……。
実際、石神井公園の中でも三宝寺池側は鬱蒼としているので、夜は霊感がなくても不気味に感じると思います。
【2019年1月】石神井公園で起こった変死事件
最後に、現代に起こったある事実――変死事件について紹介したいと思います。
2019年1月22日未明、石神井公園の三宝寺池で、変死体が発見されました。池の岸からおよそ15メートルの水面に、高齢者の男性がうつぶせの状態で浮かんでいたのです。
殺人か、自殺か、はたまた……やはり、夜の石神井公園には近づかないほうが賢明かもしれません。
今回は、東京都内の心霊スポット「石神井公園の三宝寺池」に伝わる照姫の悲劇と、その心霊体験について紹介しました。
都内の心霊スポットには、都内最恐とされる「八王子城址」や、歴史的な大火災が起こった「プルデンシャルタワー」、「上野恩賜公園」、「千駄ヶ谷トンネル」、他にも隠れ心霊スポットである「六本木ヒルズ」などがあります。どれもオカルトオンラインでくわしく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
東京都の最恐心霊スポットランキングはコチラ→【行ってはいけない】東京都のヤバい心霊スポットランキング！
