【普段より月が大きくみえる!】スーパームーンってなに?

時に耳にする「スーパームーン」・・・月がいつもより大きくみえる満月の夜のことですが、もちろん月のサイズが大きくなると言うわけではありません。

どうしてスーパームーンという現象が起きるのか、そして、スーパームーンの日にはどんなことが起こるのかをご紹介します。

 

スーパームーンってなに

スーパームーンの夜はいつもより満月が大きく、そして、明るくみえます。

これは、月がいつもより近くなるからで月のサイズはもちろん変わりません。月は地球の回りを公転している地球の衛星ですが、公転軌道は楕円形。つまり、離れたり近づいたりを繰り返しているのです。

月の楕円形の軌道で、地球と月が接近したタイミングで満月や新月になることをスーパームーンといいます。ただ、どんなに近づいても新月だと月は見えないので、月が地球に接近したタイミングで満月になることをスーパームーンと呼ぶことが多くなります。

ということは、もちろん地球と月が離れているときもあるわけです。スーパームーンの逆ともいえる地球と月が離れているときのことを最小満月といいます。

ちなみに、このスーパームーンという呼び方は天文学的なものではなくもともとは占星術からきているものなのです。占星術的に言えば、新月や満月は惑星直列。距離が近くなるタイミングでも惑星直列を特別なものとしてスーパームーンと呼んだのです。

最近では、満月になってから一時間以内に月が最も接近するエクストラスーパームーンと呼ぶこともあります。このエクストラスーパームーンは18年に1度程度のレアな現象で、2016年に観測されたスーパームーンでは、地球と月が68年ぶりに接近したわずが2時間後に満月を迎えました。

地球と月の距離が35万6511kmまで接近した(最も遠い場合は40万6000km)このスーパームーンもエクストラスーパームーンではありませんでした。

スーパームーンの満月はどのくらい明るい?

定期的にやってくる満月の夜ですが、毎回、微妙に明るさは違っているはずです。

でも、普段はその違いに気づくことはほとんどないでしょう。ですが、スーパームーンの満月ともなると「あれ?なんかやたら明るくない?」と感じるほど。

スーパームーンの満月は、一番月が遠い満月と比較すると30パーセント明るく大きさは14パーセントも大きくみえるそうです。

スーパームーンで何が起こる?高潮や地震

月と地球が接近したタイミングで満月や新月を迎えるスーパームーン・・・。月がいつもより明るいとか大きくみえるという以外にも、いろいろな自然現象を引き起こしています。

月が近くなると影響を受けるのが、潮の満ち引きです。

月の引力の影響が強くなるため、高潮になることがあります。高潮は、津波や高波とは違って満潮時の海面上昇する現象です。台風で気圧が下がった場合にも高潮が発生しやすくなります。

そして、まだ都市伝説の域を出ない話ですが、月が接近すると引力が起因になって大地震を引き起こすのではないかと考える人もいます。ひずみがたまってエネルギーが放出される地震の引き金になるとも言われており、スーパームーンの後は地震が発生しやすくなるのではないかという説もあります。

が、これに関してはまだ確定しているわけではなく、全く関係がないという人もいます。

まとめ

地球と月が接近するタイミングで満月や新月になる事をスーパームーンと呼びます。

最近では、ニュースでも取り上げられることが多く、誰でも夜空を見上げれるだけで楽しめる気軽な天体イベントです。スーパームーンの夜の月は30パーセント明るく、14パーセント大きくみえると言われており、確かに「言われてみれば明るい」と感じることかできます。

スーパームーンになると、引力の影響で高潮にやりやすくなります。そして、まだ、関連性が確定しているというわけではありませんが、月の引力の影響で地震が起こりやすくなると考える人もいます。

参考資料:Wikipedia スーパームーン