海底火山って何気に怖い!普通の火山との違いってなに?

オカルトオンラインでも度々紹介してきた火山の話し・・・【もしイエローストーンが噴火したらどうなる?破局噴火が恐ろしい】【 半端ないレベルの噴火!スーパープルームが怖い!】そして【世界でも珍しい「二重カルデラ」の中に人が住んでいる?!青ヶ島が神秘的でゾワゾワ来る】

などなどをご紹介してきました。

火山が本気を出すと人間などひとたまりもないわけですが、火山と聞くと富士山見たいな山を想像する方がきっと多いはず・・・。でも、火山が海に沈んでいる・・・海底火山の存在も忘れてはいけません。

海の中に火山が沈んでる!海底火山とは

 

海底火山とは、火山がすっぽり海に沈んでいる火山のことです。海に沈んでいても陸にあっても火山は火山・・・。当然、噴火することもあります。

ですが、陸と違って水圧がかかっているため噴火の規模は小さくなることが多いといわれています。でも、噴火しないわけではない・・・。当然、火口も海に沈んでいますから、普段はみえません。見えないけど、そこに火口はある・・・。

 

海水の中でマグマが噴き出すため、マグマ水蒸気爆発を起こすこともあるんです。

そして、船舶が被害を受けた事例もあります。

 

海底火山明神礁で起こった悲劇

海底火山なら別に噴火しても大丈夫でしょ・・・。

もちろん、近くに誰かが住んでいるような場所でなければ被害は出にくいかもしれません。ですが、太平洋の真ん中にある海底火山で31名もの命が失われたことがあるんです。

明神礁とは

明神礁は、日本の領海にある海底火山です。

海面から少しだけ頭を出すこともありますが、標高はマイナス50メートルとされており海に沈んでいる火山です。海の底から高さは1600mもある火山でカルデラも持っているそう。ベヨネース列岩(マヨネーズじゃない)と同じカルデラでこのカルデラの外輪山の北東部にあるのが明神礁です。

明神礁のお隣さんといってもいいベヨネース列岩ですが、2017年に警報が出されたことがあるので「なんか聞いたことある」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

海洋調査船「第五海洋丸」が消息を絶った

海の真ん中にある明神礁ですが、ここは日本の領海・・・。そして、何度も噴火をしてきた火山・・・ずっと調査が行われてきました。

日本にはたくさんの海底火山があるのですが、明神礁は活動が活発で大規模が噴火を起こすことが多いのです。そして、昭和27年9月24日、この明神礁の噴火を調査をしていた海上保安庁の測量船「第五海洋丸」と、突然連絡が取れなくなりました。

のちに捜索したところ、海に遺品や船体の一部が浮いていた・・・。

 

突然の噴火に巻き込まれて31名の乗組員全員が殉職しました。誰も助かっていないので、正確なことは解りません。ですが、噴火の観測中だったことから、火山の噴火に巻き込まれたことは事実でしょう。

救難信号を出したり、無線で助けを求める暇も無く、あっという間に巻き込まれてしまった・・・。

この後、明神礁周辺の火山の図形が作られました。最近でも、海水が変色する・・・といった変化が見られることがあり、またいつ噴火するか解らない海底火山です。

鹿児島湾に沈む「若尊」

明神礁は太平洋の真ん中にある海底火山・・・普通に生活していていくことはまずないでしょう。ですが、陸地のすぐ近くにある海底もあります。そのひとつが鹿児島県の鹿児島湾に沈む「若尊(わかみこ)」という水深 マイナス77m海底火山です。

姶良カルデラの一部を形成している「若尊」ですが、鹿児島湾の中ですから、陸がすぐそこ!しかも「若尊」はれっきとした活火山・・・。

活動が活発な火山で、海面に気泡が出ることもあるんだそう・・・。1万年以内の噴火はないそうですが、10キロもある大きなカルデラを形成するほどの噴火を過去にしている火山というのも事実です。

鹿児島の火山といえば、桜島が有名ですが丸い鹿児島湾の中にも火山があるということです。

まとめ

今回は海底火山のお話でしたがいかがでしたか?

海に沈んでいる火山・・過去には噴火に巻き込まれて31名の海上保安官が命を落としました。ちょっとゾッとしてしまう話しですが、海底火山が派手に噴火をして陸が形成されることもあります。

山は陸にあるものだと思ってしまいますが、海に沈む火山が突然噴火する可能性だってゼロではないのです。

 

 

参考資料:気象庁 若尊[わかみこ]

      海上保安庁 海域火山データベース

      Wikipedia 明神礁

      Wikipedia 若尊