宇宙の果てにある?!129億光年の彼方にある”ヒミコ”とは

宇宙はとにかくでっかい!そのスケールの大きさは人間の常識を遙かに超えています。

【宇宙で一番明るい天体!クエーサーってなに?初期宇宙の光を見ている!】【びっくりサイズ!宇宙にある大きな星のスケール感が桁違い!】そして、【想像を絶する規模!宇宙にある星の数は”地球にある砂粒の数”より多い】

などなど。宇宙の大きさに関する話題をご紹介してきました。

今回は、2009年に発見された遠い宇宙の果てある巨大な天体”ヒミコ”を取り上げたいと思います。

スバル望遠鏡が捉えた巨大天体”ヒミコ”

 

ヒミコという呼び名でなんとなくピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、ヒミコはハワイにあるスバル望遠鏡で日本人の特別研究員が率いるチームが発見した天体です。

謎めいた天体に謎めいた女帝ヒミコの名をつけました。

ヒミコは地球から129億光年の彼方にある

ヒミコは、地球から129億光年という途方もない彼方にあります

129億光年という距離は、今の技術で観測できる最果てと言われる距離・・・光の早さで129億年かかる距離ですから、とんでもない遠い!これ以上遠い場所を、人類は観測することは今はできません。

つまり、私たち人類にとっては宇宙の果てといっていい場所。もちろん、ヒミコの先にも宇宙はあるのでしょうけど、その存在を知るすべはありません。ちなみに、ビッグバンは137億年前といわれていますから、ヒミコはビッグバンの直後に誕生したと考えられています。

つまり、ヒミコの姿をおぼろげでも捉えたと言うことは、ビッグバン直後の宇宙の光を捉えたということでもあります。

肉眼で観測はできませんし、市販の天体望遠鏡を使ってもヒミコの姿を見ることはかないません・・・。

ヒミコの質量も桁違い

宇宙の話しをするときによく耳にする”質量”・・・。質量が重い恒星は爆発したあとでブラックホールになる・・・宇宙において質量が重いと言うことはそれだけ引力が強いということ。ブラックホールともなれば、光も時空もゆがめてしまうほどの引力を持っています。

ヒミコは質量は、太陽の数百億倍!これはものすごい大質量です。

ヒミコの明るさは、私たちの太陽系がある銀河の半径くらいに広がっているという超巨大な天体・・・古代宇宙の天体としては「最大規模」ではないかとする研究者もいます。

つまり、質量が大きく光りもとても強い天体ということです。だから、129億光年という距離にあってもこうして地球から観測することができたのでしょう。

ヒミコは恒星ではなく、ガス雲。その構造についてはいろいろな説があって、銀河が衝突したような構造とか、星団をガス雲が包んでいるともいわれています。

実際にどんな天体なのか・・・詳細に知ることはなかなか難しいのですが、原始銀河ではないか・・・星団がくっつくいて大きな星になろうとしているのではないか・・・などいろいろな説があります。

ヒミコはとにかくでっかい!

宇宙の話しをするときによく耳にする”質量”・・・。質量が重い恒星は爆発したあとでブラックホールになる・・・宇宙において質量が重いと言うことはそれだけ引力が強いということ。ブラックホールともなれば、光も時空もゆがめてしまうほどの引力を持っています。

そして、ヒミコは質量は、太陽の数百億倍!これはものすごい大質量です。

 

 

ヒミコの明るさは、私たちの太陽系がある銀河の半径くらいに広がっているという超巨大な天体・・・古代宇宙の天体としては「最大規模」ではないかとする研究者もいます。

つまり、質量が大きく光りもとても強い天体ということです。だから、129億光年という距離にあってもこうして地球から観測することができたのでしょう。

ヒミコは恒星ではなく、ガス雲。その構造についてはいろいろな説があって、銀河が衝突したような構造とか、星団をガス雲が包んでいるともいわれています。

実際にどんな天体なのか・・・詳細に知ることはなかなか難しいのですが、原始銀河ではないか・・・星団がくっつくいて大きな星になろうとしているのではないか・・・などいろいろな説があります。ヒミコがどんな天体でどんな構造なのかを解き明かすことで、今まで解らなかった宇宙の謎がとけるかもしれません。

 

ヒミコの観測で何が解る?

129億光年という距離にあるヒミコ・・・遠くのものを観測できるということは、宇宙の初期の銀河の形成を観測できるということでもあります。

129億光年の距離の光は129億年かけて地球に届いたもの、つまり、スバル望遠鏡で観測しているヒミコの姿は129億年前のものなのです。

つまり、ヒミコを観測すると言うことは、銀河や宇宙の謎を解き明かす大きなヒントになるということです。

まとめ

129億光年彼方にあるヒミコは、初期の銀河の形成などを解き明かす大きなヒントになると言われている巨大な天体です。

私たちの大質量で私たち銀河の円盤の半径ほどもあるという巨大な天体・・・。129億年前の光は人類に何を教えてくれるのでしょうか。

 

 

参考資料:アルマとハッブルが見た原始宇宙の巨大ガス天体「ヒミコ」

     Wikipedia ヒミコ

   
宇宙のいちばん遠い場所にある天体の名は「ヒミコ」 | ロケットニュース24

ニュース – 科学&宇宙 – 観測史上最大の若い銀河“ヒミコ” – ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)

観測成果 – 古代宇宙で巨大天体を発見 – 謎のガス雲ヒミコ – すばる望遠鏡