タイムリープ入門(2)~タイムリープが話題になったきっかけの話~

私は4年ほど「過去に戻る方法」を考察しているが、結果見えてきたのは、相対性理論に基づきタイムマシンを使って過去や未来に旅する「タイムトラベル」は、再現性が高く基本的に誰でも時間移動できる方法だが、現在の常識的な科学で実現するのはほとんど不可能なこと。

他に何か(多少非常識でもかまわないので)方法はないかと探して、たどり着いたのが「タイムリープ」だ。

「タイムリープ」は、自分の精神だけが過去や未来に時間移動する現象で、タイムトラベルのように身体の移動をともなわない。
自分の人生の過去や未来の範囲にしかリープ(飛ぶことが)できないが、「親殺しのパラドックス」のようなタイムトラベルによって引き起こされる問題を避けることができる。
「親殺しのパラドックス」については前回の「タイムリープ入門(1)」を参照。

まずはタイムリープが具体的にどんな現象なのかご紹介しよう。

初代タイムリーパーの話

「5ちゃんねる」などのネット掲示板でタイムリープが話題になったきっかけのスレッド(投稿)がこちら。

●「人生やり直したいやつ俺がタイムリープしたときのこと教えるから来い」
2012/6/25 2ch(現5ch)より

このスレ主(スレッドを立てた人)は過去に3回もタイムリープを成功させたという。
※彼はネット上で「初代(タイムリーパー)」と呼ばれている。

スレ主がはじめてタイムリープに成功したのは21歳のとき。
21歳から中学生の13歳までリープした。

当時仕事もなく友達もおらず、昔もっとがんばっていたらと後悔ばかりしていたが、寝る前に過去のことを考えていると、現実のようなはっきりとした夢を見るようになった。

夢の中で中学生のスレ主は、草原で友達とサッカーをしている。

草原でサッカー

制服を着ていて担任の先生もいっしょに参加していたが、現実の過去ではそんな草原で先生とサッカーをした記憶はない。

繰り返しこの夢を見ているうちに、ぼんやりと夢の中で3人称で自分を眺めていた視点から、夢の中の自分に意識が入り込むような感覚に変わった。

夢に集中すると、足に当たるボールの感覚や、自分の体の動きがリアルに感じられるようになった。

さらに集中を続けると、今度は周囲の景色がはっきりしてきた。
サッカーをしていた草原が中学校の校舎に変わり、家の周囲や町の風景が次々に再現されていく。

ついには中学生時代に過ごした町並みと人々が再現された。

するとだんだんおかしな感覚に襲われる。

夢の世界の方が現実になり、寝る前の世界が夢のように思えてくる。

これは夢だと思ってももう戻れない。

夢の中で自宅に帰って眠ったスレ主は、目が覚めた後、過去の夢の世界が現実になっていたという。

これが最初のタイムリープで、その後2回経験した。

整理すると

①1回目のタイムリープ 
当時21歳(2013年)から13歳(2005年)に戻り→15歳(2007年)まで過ごす。
(+2年間)

②2回目のタイムリープ 
15歳(2007年)から11歳(2003年)に戻り→24歳(2016年)まで過ごす。
(+13年間)

③3回目のタイムリープ 
24歳(2016年)から19歳(2011年)に戻り→20歳(2012年)まで過ごす。
(+1年間)

スレ主がスレッドを立てたのは2012年、当時20歳のときだから、精神年齢は最初にリープした21歳から+2歳+13歳+1歳と足して、37歳になる。

外見は20歳と成人したばかりだが、中身はずっと大人だ。
※年齢のわりに大人びてしっかりしている子供がいたら、もしかしてこっそりタイムリープを繰り返しているのかもしれない(笑)。

ちなみに記憶はタイムリープする前からすべて受け継ぐ。
だがタイムリープするたびに、それぞれの世界が少しずつ変化する。

知らないクラスメイトが突然話しかけてきたり、知らない会社が業界トップになっていたり、周囲の人間や町並みが元の世界と少しだけ違っている。
過去に戻る年月(期間)が長いほど、変化の割合は大きくなる。

1回目のタイムリープは偶然だが、2回目と3回目は自ら望んで飛んだという。
心から望まなければ、(おそらく)偶然飛ぶことはない。

しかし、このままリープを続けていくと世界がどんどん変わってしまい、最終的には自分の生まれ育った町や家族までもが消えてしまうのではないかとスレ主は不安がっていた。

スレ主が最初にいた世界はこの世界よりも発展しておらず、もっと昭和の雰囲気だった。

最後に初代のタイムリープ方法をまとめる。

初代タイムリーパーの方法

①戻りたい過去のことを考えて日々を過ごす(特に寝る前)。

②戻りたい過去の夢を見る。

③過去の夢に意識を集中しつづけると、夢の世界の再現度があがっていく。

④夢の中の出来事へ集中し、夢の中の自分に意識を注ぎこみ、最後に夢の中の自分を乗っ取ると成功。

一言でいえば「夢を使って過去に戻る方法」だ。

もう1つ興味深い話をご紹介。

タイムリーパーの予言が当たった話

●タイムリープに成功したけど質問ある?
2012/10/2 2ch(現5ch)より

このスレッドが立ったのは上の「初代タイムリーパーの話」から4ヵ月後の2012年10月2日。

スレ主は初代タイムリーパーの「夢を使った過去に戻る方法」を信じて実行し、10月6日から10月2日の過去へ、短期間だが4日間のタイムリープに成功したという。

夢の中でスレ主は、どこかの知らない公園の様子を監視カメラのような視点で見ていた。

 

自分がいないことに気づいて身体の感覚を取り戻そうともがいていたら、今度は部屋の中にいる自分を3人称視点で見ており、自分の身体に近づいていくと突然目が覚めた。

テレビの前にひざをかかえたまま座り、手にはプレステ3のコントローラーを握っていた。

母親に聞くと、スレ主はずっとゲームしていたらしい。

彼も初代と同じく、知らない服がクローゼットに入っていたり、パソコンに入っているソフトが違っていたり、顔のニキビが増えていたりと、元の世界と少しずつ変化していた。

この話でもっとも注目すべきは、スレ主がネット上で語った予言とよく似た事件や出来事が、その後次々と起こったことだ。

未来で見たテレビのニュース

タイムリーパーの予言

スレ主はタイムリープ後に立てた10月2日のスレッドの中で、彼がリープ前の世界(未来)で見た、10月3日から6日の間で覚えているニュースを次のように語っている。

●10月4日 東北で震度4の地震
●10月4日 どこかの店で集団食中毒
●10月4日 父親をバットで殴った殺害事件
●10月5日 鉄筋コンクリートの下敷きになり作業員一人が死亡
●10月5日 違法ダウンロードの一斉逮捕がはじまる
●10月5日 台風で予想外の被害

的中した予言

その中で当たったと思われる予言は、

●東北で震度4の地震
→2012年10月3日、宮城県沖で最大震度4(マグニチュード5.1)の地震が発生

●どこかの店で集団食中毒
→2012年10月5日、館山市立第3中学校で中学生84人が腹痛を訴える

●父親をバットで殴った殺害事件
→2012年10月3日、名古屋市のマンションで小学1年の女児が監禁されていた事件で、その部屋に住む無職の男性が逮捕され、室内から撲殺された父親の死体が発見された

●鉄筋コンクリートの下敷きになり作業員一人が死亡
→2012年10月1日、大分市の資材置き場でコンクリートパネル崩れ、女性が下敷きになって死亡
※これはスレ主がスレッドを立てる1日前に起こった事故だが、全国的なニュースにはなっておらず、当時ほとんどの人々が知らなかった。スレッド参加者たちが似たような事故を調べていてようやくわかったニュース。

どれも時期が微妙にずれていたり細かい内容が異なっているが、1人の人間が語った予言と同じような出来事が、短期間でここまでたくさん起こるだろうか?

この話が本当だとすれば、それはどのような仕組みで起こったのかを次回考察していく。

参考:「Back to the past」

タイムリープアニメの最高傑作

タイムリープに関心がある人はぜひこのアニメをチェックしてほしい。

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主人公を筆頭に登場人物たちのオタクぶりが半端ないので家族や友人との視聴はオススメしないが、タイムトラベルやタイムリープの科学考証がしっかりしており、前半から中盤を乗り切ればSF好きはきっと満足するはずだ。