【山口県・心霊スポット】地元では有名、山口県の心霊スポット

山口県勝山地区に住んでいる方なら、一度は耳にしたことがある心霊スポット情報が下関市に古くから伝わる「かっぱ伝説」です。

水が美しい街として知られる下関には、昔から多くの河童が住んでいたと言われています。河童は頭にお皿をもつ、日本に古くから伝わる妖怪で、多くが子供です。

やんちゃで悪戯好きの妖怪として有名で、田畑の作物を抜いたり、川沿いを歩く親子連れを脅かしたり数々の悪いことをおこなっていたそうです。

河童を封じる「河童封じ」をしようとした老人

そんななか、悪行を見るに見かねた1人のお爺さんが「河童封じ」をしようと名乗りでました。正義感のとても強いお爺さんで、河童が多くの村人を困らせるのを放っておけなかったのです。

ある日川沿いでのんびり遊んでいた河童を見つけると、不意打ちで羽交い絞めにして、ロープでぐるぐる巻きにしました。

余計なお喋りができないように口に木の杭をかませて、頭のお皿が渇くように、とても暑い場所に括りつけておいたそうです。

最初はバタバタと苦しそうに蠢いていた河童も、日数が経つにつれて元気がなくなり静かになっていきました。
お爺さんは内心「ここまでしていいものか」と思いましたが、数々の悪行をしてきた河童のこと、心を鬼にしてそのままにしておきました。

数日後お爺さんが河童の様子を見に行くと、頭のお皿はカピカピに乾き河童は見るも無残な状態で息絶えていたそうです。

その様子をこっそり見ていたお爺さんの孫娘は「いくら妖怪であれど、かわいそうな事をしたもんだ」と思い河童の死んだ場所に置き石をして、お祈りをしたそうです。置き石をした場所には、その後誰かが大きな石を置き「かっぱ石」と名付けるようになりました。

かっぱ石の伝承はここから始まった

かっぱ石は現在は、山口県下関市の勝山地区という場所に置かれています。

近年になってかっぱ石のそばに、かっぱ公園と呼ばれる小さな公園が作られるようになりました。
近くには子供用の遊具やベンチも置かれ、さながら心霊スポットとは無縁の場所のように思えます。

けれども山口県勝山地区に代々伝わる噂によると、お盆近くになると河童によく似た小さな男の子がかっぱ石の上に腰かけている・川沿いを歩いていると知らない少年に「おいでおいで」と手招きされるなどの、山口県の心霊スポットならではの逸話も残されています。

このほか夕暮れ時になると、山口県砂子多川の下流で「水が欲しい、水をください」などのうめき声が聞こえたり、山口県新下関駅周辺で「もっと生きたかった」とつぶやく幼女の霊が現れるなどの心霊スポットらしい怪奇現象も囁かれています。

心霊スポットブームでにわかに脚光を浴びている河童。
もともと河童は海や川で足を引っ張る妖怪として、山口県ではひどく恐れられていた存在です。溺死の遺体が海や川であがると「河童が悪さをしたに違いない」と恐れられていたそうです。

河童は山口県の心霊スポットだけではなく、全国で目撃情報が相次いでいます。
もしあなたのお住まいの場所の近くで、溺れる・溺死するなどの心霊スポットらしい怪奇現象が相次ぐようなら、一度河童の存在を疑ってみても良いかもしれません。

ちなみに山口県の心霊スポット・勝山地区では、川や海にまつわる事故はかっぱ石を設置してから減っているそうです。
地元のお爺さんやお婆さんが心霊スポットの存在を知ってか、山口県のかっぱ石に向かって手を合わせたり拝んだり繰り返しているそうなので、それが功を奏して良い結果をもたらしているのかもしれません。

人間を困らせる大きな悪さをすると言えども、河童は河童。
妖怪と人間が手を取り合って仲良くすることも、ときには必要なのかもしれません。山口県の心霊スポット情報を顧みると、そのような考えが脳裏に焼き付いてきます。

山口県心霊スポット・河童の正体とは?【山口県の心霊スポット】

山口県民ではなくても、一度は訪れてみたい新・心霊スポット・山口県勝山エリア。場所は具体的にはどのあたりを指しているのでしょうか。

・山口県の心霊スポット、場所はずばりどこ?

山口県の心霊スポット「かっぱ石」といえば、新下関駅から歩いて15分くらいの場所にある所です。
近くには山口県下関市立の勝山小学校があったり、常泉寺というお寺が佇んでいたりします。新下関から東の方角に歩いていくと、砂子多川という川があるのですが、この川沿いの道にかっぱ石が無造作に置かれています。心霊スポット・かっぱ石の前には「かっぱ石」と彫刻で掘られた看板も設置されているので、比較的訪れやすい場所です。

また山口県下関市内の秋根上町の3丁目には、心霊スポット「かっぱ公園」があります。付近は畑や民家が広がるとてものどかな場所なのですが、夕暮れや深夜になると1人で遊んでいる小さな男の子の霊が出るという情報もあります。幼くして命を絶たれた河童が、小さな男の子の霊になって現れたと言われていますが、真相は定かではありません。けれども小さな男の子が真っ暗の公園で遊んでいる姿は、想像しただけで身の毛がよだつ光景です。男の子と一緒に遊んでいると、次第に魂までも持っていかれるという逸話もあるので、薄暗い時間の男の子の1人遊びには注意が必要です。

・河童の正体は、江戸時代の間引き?

ちなみに山口県勝山エリアだけではなく「近くの川で河童を見た」「河童によく似た男の子に、足を持ってかれた」という話は、全国津々浦々で耳にする話です。心霊スポットや怪奇現象が起こるときに、よく取沙汰される妖怪ですが、正体はいまだ謎に包まれたままです。

一説によると山口県の心霊スポットかっぱ石に現れる河童は、江戸時代の幼子の霊ではないかと噂されています。江戸時代には全国で「間引き」と呼ばれる手法が、ひそかに行われていました。間引きという言葉から邪推する通り、この場合の間引きは「子供を間引いて川に捨てること」を意味しています。

電気や水道がままならなかった江戸の時代。裕福な家ばかりでは無かったため、子だくさんの家庭の中には「増えすぎた子供を川へ捨てる」切ない習慣があったそうです。まだ体力の乏しい子供を親みずから川に放り投げると言うのですから、とてもむごい習慣です。濁流の川に放り投げられた子供は最初は浮いたり沈んだりしているものの、ものの数分で川底に沈んでしまうそうです。

「もっと生きたかった」という幼くして殺された江戸時代の幼子の魂が、河童になって現れたと伝えられています。そう思うと悪戯好きの河童にも言い分があり、どこか切ない感情も湧いてきます。現代では考えられないような間引きの習慣、不幸なエピソードが現代の心霊スポットを生み出したともいえるかもしれません。

・安産の神様としての一面も

山口県の心霊スポット、かっぱ石についてご紹介しました。山口県勝山地区に古くから伝わる心霊スポット情報で、かっぱ封じをした後の石が現在でも残っているお話です。

悪戯好きで知られる河童は忌み嫌われることもありますが、場所によっては「安産祈願の守り神」として大切に祀られていることもあるそうです。河童は水天宮の使いとされて、元気な赤ちゃんを産んだり育てたりする良い一面もあります。これからのお産の予定がある人、親戚知人に妊婦さんがいる人は、山口県の心霊スポット参りも兼ねて、かっぱ石を訪れてみると良いかもしれません。

ちなみに「寿司のかっぱ巻き」に例えられているように、河童の大好物は畑のきゅうりです。山口県の心霊スポット参りをする方は、河童の神様を怒らせないように新鮮なきゅうりを携えて行くと良いかもしれません。水分たっぷりの瑞々しいきゅうりは、河童の乾いた身と心を潤してくれるに違いありません。