雪崩?殺人?ロシアの陰謀?未解明の都市伝説「ディアトロフ峠事件」とは?

この世には、未だに解明されていない都市伝説が多々あります。

その中でも「ディアトロフ峠事件」ほど、

  • 真相が分かりそうで分からない
  • 都市伝説好きの好奇心をくすぐる

こんな出来事は、そうそうないでしょう。

  • 自然災害説
  • 殺人事件説
  • ロシアの陰謀説
  • 宇宙人説

などなど、事件発生から50年以上経った今なお、多くの謎が残っています。

この「ディアトロフ峠事件」について、概要と現在考えられている3つの有力な説をご紹介します。

ディアトロフ峠事件の概要

ディアトロフ峠事件を簡単に紹介すると、以下の通り。

ディアトロフ峠事件の概要3ポイント
  1. 1959年2月2日、ウラル山脈を登山中の男女9人が不可解な死を遂げた。
  2. 雪崩説、殺人事件説、超常現象説など、諸説挙げられているが真相は解明されていない。
  3. 2019年2月1日に再調査が行われ、ロシアの最高検察庁は「雪崩や暴風など自然現象が原因」と発表したが、謎は残ったまま。

ざっくりとですが、こんな感じ。

  • 雪崩が一番しっくりくるけど、一行の身体は「頭蓋骨が損傷していた」「舌が切り取られていた」「眼球が無かった」など、雪崩では説明できない欠損がある
  • 殺人事件の説も説得力がありそうだが、検死の結果「遺体は外傷を負っていなかった」とされていたり、そもそも殺人の動機も行動も不明

などなど、真相まであと一歩という感じなのに、決定的な証拠がなく事件の生存者もいないため、未だに未解明のまま。

さらには、

  • 外はマイナス30度の猛吹雪なのに、靴下や裸足など軽装で逃げ出した形跡が見つかった
  • 複数名の遺体から、その状況ではあり得ない量の放射線が検出された
  • 一行の最後のキャンプ場が、ソ連のミサイル発射施設と核実験施設に近かった
  • 事件の夜、現地にいた複数名が、オレンジ色の光球が夜空に輝く光景を目撃した

というオカルトチックな要素まで報告されており、単なる事件や事故ではなく、都市伝説的にも惹きつけられる出来事です。

事件解明のため挙げられた説は数十もあるそうですが、以下では現在有力視されている3つの説をご紹介します。

説1.雪崩

雪山で9人全員が亡くなる、最も違和感のない原因は「雪崩」でしょう。

雪崩説の根拠
  • 衣服が軽装だった理由は、急な雪崩が起こり急いで外へ出たため
  • 遺体の激しい損傷は、崖から落ちたことが原因

など、9人の死因は一応の説明がつきます。

しかし、

  • 放射線の検出
  • 眼球と舌の欠損

など説明できない謎も残されており、最有力の説でありながら確定的ではありません。

説2.殺人事件

一行の中に「殺人」を企てた人物がいたとしたら、遺体の身体の欠損や状況を、より具体的に説明できます。

殺人事件説の根拠
  • テントが内側から切り裂かれていた理由は、凶器の刃物を振り回したため
  • 一行はパニックに陥り、軽装のままテント外へ逃げ出し、滑落。または低体温症で死亡
  • 遺体の欠損は、犯人と争った時にできたもの

    事件後のどの調査でも「事件性はない」という報告ですが、「もし事件性があったとしたら?」と考えると、雪崩と同じくらい有力な説にも見えます。

    ただしこの説も、

    • 放射線の説明がつかないこと
    • 凶器が見つかっていないこと
    • 「遺体に外傷がない」と報告されていること

    などから、決定的とは言えません。

    それに、真実かもしれないとしても、一行の中に犯人がいたとは思いたくはない…。

    説3.ミサイルの落下

    近年になり有力視されている説が、ソ連のミサイルが山を直撃したことによるもの。

    最近の調査によると、一行の最終キャンプ場から約3kmのところに、直径30mのクレーターが見つかったそう。

    このことから、ソ連が発射した大陸間弾道ミサイルが誤って山に当たり、その光や衝撃波でパニックを起こした一行は慌ててテントの外へ飛び出した、とする説です。

    この説では、雪崩と殺人事件では違和感が残った、

    1. 光体
    2. 放射線

    この2つの根拠を説明することができています。

    ただしこの説も、遺体の不自然な欠損は説明できません。

    真実が明らかになる日は来るのか…?

    まったく考察しようのない摩訶不思議な出来事だったら、ディアトロフ峠事件にここまで惹きつけられることはなかったでしょう。

    現実的であり、また都市伝説的でもあるからこそ、半世紀経った今でも事件を解明しようとする人がいたり、新説が生まれ人々を惹きつけているのです。

    シャーロック・ホームズ(著者:アーサー・コナン・ドイル)の言葉に、以下の名言があります。

    すべての不可能を消去して、最後に残ったものがいかに疑わしくても、それが真実となる。
    (When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth.)

    • 殺人事件とは思いたくないが、実は一行の中に犯人がいるのではないか?
    • 一行は、ソ連の機密を守るための犠牲となったのか?
    • そもそも、事件を検証した人物の報告は本当なのか?

    真実は、いつか明らかになるのでしょうか……。

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