【親子?!】ふたつの銀河がつながっているように見える子持ち銀河”M51″

オカルトオンラインでもいろいろと宇宙の不思議な天体をご紹介してきました。特大サイズの恒星【びっくりサイズ!宇宙にある大きな星のスケール感が桁違い!】 宇宙で一番明るい?とも言われている【 宇宙で一番明るい天体!クエーサーってなに?初期宇宙の光を見ている! 】などをご紹介してきました。

大きな恒星や明るい天体、そして、謎に包まれたブラックホールなど、宇宙にはとても不思議な天体がたくさんあります。そして、今回は、宇宙にあるちょっと面白い天体のなかでも、ビジュアルのインパクトがすごい M51という銀河をご紹介します。

M51の相性は、子持ち銀河!親子みたいな銀河なんです。

ふたつの銀河がつながって見えるM51″子持ち銀河”

ふたつの銀河がつながっているように見える・・・かわいらしい銀河がM51子持ち銀河です。

銀河がつながってるって「なんだそれ」と思いますよね。まずは子持ち銀河のルックスを見てみてください。

 

画像引用:Wikipedia

NASA and European Space Agencyhttp://antwrp.gsfc.nasa.gov/apod/ap050428.htmlSOURCE OF 2ND VERSION: http://www.spacetelescope.org/images/heic0506a/ also bigger versions up to about 12000×8000 pixel available, パブリック・ドメイン, リンクによる

 

大きな銀河と小さな銀河が並んでいて、銀河の腕がつながっているのが解ると思います。まるで親子みたいな銀河・・・親子みたいですよね。それで通称”子持ち銀河”と呼ばれています。

 

子持ち銀河の距離と大きさは?

画像引用:Wikipedia

NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA) – http://hubblesite.org/newscenter/archive/releases/2001/10/image/a/ (direct link), パブリック・ドメイン, リンクによる

子持ち銀河は地球から、3700万光年離れたところにあるM51銀河群というところにあります。子持ち銀河までの距離は 2,100万光年とされており、可視等級は9等です。

そして、銀河の直径は10万光年で、ふたつの銀河をあわせて”子持ち銀河”と呼ばれています。

子持ち銀河のように、大きな銀河と小さな銀河がくっついているような銀河のことを、伴銀河と呼びます。お互いの重力の相互作用で小さな銀河が大きな銀河の回りを回っていると考えられています。

 

子持ち銀河は自力で観測できる?

面白いルックスの子持ち銀河は、天文ファンの間でもとても人気があります。

ちょっと見てみたい・・・と思う方もいらっしゃることでしょう。子持ち銀河は、比較的明るい銀河で条件が整えば双眼鏡でも観測できるといわれていますが、実際に子持ち銀河を双眼鏡でみてもなんとか点が2つ見える程度です。もちろん双眼鏡の性能や観測条件にもよりますが、双眼鏡ではっきり観測できる天体とは言い難いでしょう。

子持ち銀河の最大の魅力といってもいい、ふたつの銀河をつなぐ腕を観測するのであれば、ちょっとだけ本格的な望遠鏡が必要です。

本格的といっても、もちろん個人で購入できるレベルの天体望遠鏡で観測可能です。

子持ち銀河の等級は9等級なので、肉眼で観測はできません。ですか、20cmくらいの天体望遠鏡で腕を観測できるようになり、30センチの天体望遠鏡になるとはっきりと明確にふたつの銀河の腕がつながっているのを見ることができます。

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ちよっと見てみたい・・・と思われるのであれば、天体望遠鏡を使って個人でも観測できます。

まとめ

今回は、ふたつの銀河の腕がつながっている子持ち銀河をご紹介しましたがいかがでしたか?

子持ち銀河までの距離は2,100万光年で等級は9等級。肉眼で観測することはできませんが、天体望遠鏡があれば子持ち銀河の腕を明瞭に観測することが可能です。

個人でも装備があれば見ることができる天体ですので、興味がある方は天体望遠鏡を口径20cm以上の天体望遠鏡を用意して条件が整った場所で観測すれば、ふたつの銀河の腕がつながった子持ち銀河の新品的な姿を見ることができます。

参考資料:アストロアーツ M51 

Wikipedia 子持ち銀河