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12月20日12時30分

【カウントダウン・レビュー第二弾】新進気鋭!この冬聞くべき新人バンド!

さて、カウントダウン・レビュー第二弾は、今年最高のアルバムやミニアルバムをリリースした、新人バンド3組!日本での知名度はまだ低いからこそ、今のうちに是非注目していただきたい実力派ばかりです!

Wintergatan

日本でもタワーレコードを始め、だんだん知名度が高まってきたスウェーデン、ストックホルム出身のバンド、ヴィンターゲテン。
様々な楽器を駆使して表現される彼らの音楽は、スウェーデン語で『銀河』というバンド名に相応しい煌めきに満ちています。
ただ既存の楽器を演奏するのではなく、自作のペーパーオルゴールで演奏したり、映写機を持ち込んだり、果ては絵画オークションまでも行ってしまうという、まさにアーティスト集団。
数十種の楽器を自由自在に操り、縦横無尽に動きまわるステージアクトだけでなく、めまぐるしく変化する音響は、彼らにしか作り出せない世界を感じさせてくれます。
冬の嵐を駆け抜ける夏の鳥の物語、動画の曲“Sommarfågel”は、切なさのうちにある力強さを感じさせてくれる今季に相応しい名曲です。

 

Wintergatan – Wintergatan 

<Wintergatan OFFICIAL HP>

Blues Pills

「ブルースにつける薬なんて無いよ」と言わんばかりのバンド名を掲げた、最高にカッコいいバンド、ブルース・ピルズ。
日本ではまだほとんど知名度がないのは、本当にもったいないと思います。
70年代初期のハードロックを彷彿とさせる図太いサウンドは、まさに現代のレッド・ツェペリン。
端麗な顔立ちからは想像できない、強烈でエネルギッシュなボーカルを持つスウェーデン出身のエリン・ラルソン。
すでにオーストラリアの雑誌で『未来の伝説のギタリスト25』に選ばれた、ファジーでサイケデリックなギターを奏でるフランス出身のドリアン・ソリアックス。
そして、主要メンバーであるドラマーのコリー・ベリーとベースのザック・アンダーソンが、彼らを野性的で盤石なリズムで支え、あたかも城塞のようなバンド・サウンドが構築されています。
動画は、ブルース・ピルズの代表曲となるだろう重厚なキラー・チューン「Devil Man」です。

 Devil Man – EP – Blues Pills

<Blues Pills OFFICIAL HP>

TarO&jirO

兄であるTarOこと深江公太朗(ふかえ・きみたろう)、そして、弟であるJirOこと深江智二朗(ふかえ・ともじろう)で構成される、アコースティック・ギター・デュオ。
渡英後、アコースティック・ギターの持ち味を最大限に活かしたリズミカルでアグレッシブなサウンドで人気を確立し、イギリスのみならず、フランスやスイスと、ヨーロッパを駆け巡っての日本デビューとなりました。
本年度も、アマチュア・バンドの祭典である「Emergenza(エマージェンザ)」の日本大会で見事優勝を獲得し、本国・ドイツ/タウバタールで行われたEmargenza世界決勝大会でも6位を獲得するという超実力派アーティストです。
兄弟という血が生み出す、誰も真似できないグルーブ感と、何気ない言葉をちりばめた歌詞が、聞いている者の日常をひっくり返してくれます。
先週発表されたばかりのニュー・ミニアルバム「Brothers Fight」に収録されている、ちょっとお茶目な「Silent Silen」の動画では、あっさりとギターを弾きこなしながらコーラスまで聞かせる、二人だけのバンド・サウンドを堪能できます。

 

Brothers Fight – TarO&JirO 

<TarO&JirO OFFICIAL HP>

新人バンドを知る醍醐味

ありとあらゆるジャンルで埋め尽くされた音楽の世界、「新しい音楽はもう出てこないんじゃないか?」という疑問はいつものように出てきますが、こうやって新しいアーティストがその疑問を塗り替えてくれます。
それぞれの文末に紹介させて頂いたアルバムは、どれも新人とは思えないほど完成度の高い作品になっており、ここからまだまだ新しいサウンドが生まれてくることを想像するのも楽しいもの。
来年に開催される数多くのフェスティバルや、ライブで彼らがどう活躍していくのか、見届けたくはなりませんか?