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08月24日12時50分

不動産担保②(抵当権ってなに?)

前回(http://media-dp.com/4112/)は不動産の担保に関連する法律用語について、ご説明しました。 今回からは、代表的な不動産担保「抵当権」について、ご説明していきます。

抵当権

抵当権とは、物的担保の一種で、非担保債権の弁済がなされない場合に、担保に提供された不動産を、「競売」や「収益執行」という方法により、お金に変えて、債権を回収することができる権利です。
「競売」とは、簡単に言いますと、オークションのことで、この売却代金から債権を回収する方法です。
「収益執行」とは、簡単に言いますと、担保となった不動産から得られる収益(賃料など)から債権を回収する方法です。
どちらも裁判所での手続きが必要となります。
抵当権は、不動産以外の権利を対象に、設定することもできますが、換金しやすい不動産に抵当権が設定されることが多いです。
自宅を購入する際に、銀行などの金融機関から住宅購入資金の融資を受けた場合には、新しく購入した自宅に、その金融機関の抵当権が設定されることが一般的です。
この抵当権を有している債権者のことを「抵当権者」、抵当権を設定する不動産を提供した人(下記の物上保証人を含む)のことを「設定者」と言います。

優先弁済権

債権者は、債務者が債務の弁済を行わない場合、債務者の財産を差し押え、上記の「競売」や「収益執行」と同じような手続きを行なって、債権を回収することができます。つまり、抵当権を設定していない債権者でも、債権者であれば、誰でも債務者の所有物を差し押えることができるのです。
では、わざわざ抵当権を設定しておく必要はあるのでしょうか?
抵当権のメリットは、その「優先弁済権」にあります。
「優先弁済権」とは、「優先」して「弁済」を受ける「権利」です。
つまり、抵当権を設定している債権者は、抵当権を設定していない債権者に優先して、担保となっている不動産から債権を回収することができるのです。
例えば、
甲さんが、Aさんから1000万円、Bさんから2000万円、お金を借りています。甲さんは、Aさんからの1000万円の借金の担保として甲さんが所有している不動産を提供し、Aさんの抵当権が設定されました。
この場合、甲さんが債務の弁済を行わない場合、AさんもBさんもその不動産を差し押さえることができます。
しかし、競売の結果、その不動産の売却代金が1500万円にしかならなかった場合、まず最初に、抵当権を持っているAさんが1000万円の弁済を受けることができます。Bさんは、残った500万円の弁済しか受けることができません。
これが、抵当権の「優先弁済権」です。
また、債権者は、債務者の所有する財産しか差し押さえることができませんが、抵当権は、所有者との合意があれば、債務者以外の第三者が所有する不動産にも設定することができます。この場合に、抵当権を設定する不動産を提供した第三者のことを、「物上保証人」といいます。

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

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