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07月20日14時50分

なにが特定なのか?~特定社会保険労務士~

名刺交換をすると、「この特定社会保険労務士の特定ってなんですか?」といつも聞かれます。 今日は社会保険労務士の中でも特定がつくと何が違うのか、そして労働紛争が起こった時のお話をします。

労働紛争が起こってしまったら

社員さんと会社でトラブルが起こってしまったとしましょう。 労働にかかわるトラブルが起こってしまった場合に、最初に頭に浮かぶのは裁判ではないでしょうか。 しかし裁判となると、時間はかかるし、お金はかかるし、内容も公開される…考えただけでゾッとします。 そこで、いきなり裁判ではなく、裁判外紛争解決手続(ADR=Alternative 代替的 Dispute 紛争 Resolution 解決)を利用することができます。 裁判外紛争解決手続きは、労働紛争のみならず、日常生活の様々な法的トラブルについて、裁判を起こすのではなく、間に人が入って解決をはかる制度です。 裁判だとお金も時間もかかるけど、泣き寝入りはしたくない、中立的な立場の人に入って話を聞いてほしい、といっことにこたえることができるのがADRです。 

労働紛争のあっせん

ADRにはあっせん、調停、仲裁といった手続きで紛争を解決していきます。 それぞれの説明はここではしませんが、労働紛争でよく使われるのはあっせんです。 あっせんは一方からの申請ではじめることができ、会社と社員さんそれぞれの意見を別々に聞くことで、話し合いの和解を目指します。 どちらが勝ったとか負けたということではなく、お互いが納得するように話をすすめていきます。 
例えば、社員さん側であれば、突然会社から解雇を言われて困っている、採用当初聞いていた労働条件と実際が違う、賃金が一方的に下がってしまった、退職強要を会社から執拗にうけているなど。 会社側であれば、社員にやむを得ない事情で配転を命じたが、理由なく拒否されてしまった、社員から未払い残業代の請求があった、仕事でミスがあったので給料をカットしたら、抗議を受けたなどといった事例です。 

特定社会保険労務士とは

こうしたADRを行いたい場合に、本人が直接おこなうことができるのですが、誰かに頼みたい!といったときに、特定社会保険労務士は代理人として会社側もしくは個人側のためにお手伝いをすることができます。 特定がつくと特定のことしかできない社労士ということではなく、通常の社会保険労務士プラス個別労働紛争について法律に決まった範囲で代理人となることができる社労士ということをあらわしています。 特定社会保険労務士になるためには、必要な研修を受け、試験に受からなければなりません。 1日でも休むわけにはいかない研修が続くので、結構大変でしたよ。


いつも名刺交換の際に聞かれる鉄板ネタを今日はコラムにしてみました。 とはいえ、私はこの資格を持っていますが、正直いうと、トラブルがおこる前に予防をしていきたいなというのが本音です。 やはりトラブルは嫌ですよね…。 紛争にならないように、会社の職場環境を整えるのが、私たち社会保険労務士の役割なのかなと思います。

このコラムの担当は

なにが特定なのか?~特定社会保険労務士~
まゆみ社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士 新田真弓

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