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07月06日12時50分

遺言執行者と不動産売却代金の遺贈

遺言書で、「不動産を売却した代金を相続させる」という内容の場合、不動産の名義変更(登記)の手続きは、どのようになるのでしょうか?

売却代金の遺贈

遺言書の内容が「不動産を売却し、これによって得た売却代金をAさんに相続させる」という内容であった場合、不動産の売却手続きは誰が行うのでしょうか?売却代金は誰が受け取って、Aさんに渡すのでしょうか?
通常は、遺言を書いた人の法律で決められている相続人(法定相続人→http://media-dp.com/2602/)が、不動産の売却手続きを行うことになります。遺言を書いた人の義務を受け継ぐということです。
したがって、不動産の名義も、一度、法定相続人の名義に変更する必要があります。もちろん、その後の不動産の買主への名義変更についても、法定相続人全員の協力が必要となります。
しかし、法定相続人は自分が売却代金をもらえるわけではありません。それでも、協力してくれるでしょうか?

遺言執行者

このような場合に、遺言執行者を指定しておくと、手続きがスムーズに進みます。
遺言執行者とは、遺言書に書かれた内容を具体的に進めていく人のことです(http://media-dp.com/2632/)。
この遺言執行者を指定しておけば、法定相続人の協力は必要ありません。遺言執行者が、単独で売却手続きを進めることができます。
不動産の名義は、一度、法定相続人に変更する必要があるというのは、同じですが、この法定相続人への名義変更も遺言執行者が単独で行うことができます。もちろん、その後の不動産の買主への名義変更についても、遺言執行者が単独で行うことができます。
遺言執行者には、最終的に売却代金を取得する人(今回の場合、Aさん)を指定しておくこともできます。

遺言書を書くときは

このように、遺言書の内容によっては、法律的には問題がなくても、実質上、実現することが難しい場合があります。
ですので、遺言書を書く際には、実際に遺言書の内容を具体的に進めていく場合には、どんなことが必要になるか、よく調べておくことをお勧めします。

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

ホームページ http://www.moritaka-leo.jp/

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