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06月29日12時50分

役員報酬②(ストック・オプション)

役員報酬の1つで、「ストック・オプション」、というのを聞いたことはありませんか? 今回はこのストック・オプションの仕組みについてご説明します。

新株予約権

ストック・オプションの説明の前に、まずは、「新株予約権」について知っていただく必要があります。なぜなら、ストック・オプションは、「新株予約権」の一種だからです。
「新株予約権」とは、
ある会社の「株式」を、
予め決められた「期間」に、
予め決められた「金額」で、
取得することができる「権利」のことです。
つまり、読んで字の如く、「新しい株式」の取得を「予約」する「権利」です。

「報酬」としての新株予約権

では、この「新株予約権」のどこが「報酬」となるのでしょうか?
肝となる部分は、
「将来」発行される株式の「金額」を、「予め」決めておくことができる
という点です。
将来、会社の業績がアップすれば、その分、その会社の「株価」もアップします。
しかし、「新株予約権」は、「新株予約権を発行する時点」で、「将来に株式を発行する価格」を決めておくことができますので、「将来に株式を発行する価格」を安く設定しておけば、株価が上がっても、この新株予約権を使えば、最初に設定された安い価格で、新しい株式を取得することができます。
株式を安く取得できれば、その株式の配当や、その株式を売却することによって、発行価格以上の「利益」を得ることができます。
この「利益」の部分が、「報酬」となります。

新株予約権の行使条件

新株予約権には、その権利(新しい株式を取得する権利)を行使する条件(行使条件)を設定することができます。
もちろん、行使条件を「新株予約権の行使時において、当社の取締役であること」とすることもできます。

ストック・オプション

ここまで「新株予約権」について、ご説明してきましたが、「ストック・オプション」がどのようなものか、大体、想像できたのではないでしょうか。

「ストック・オプション」とは、次のような新株予約権のことを言います。
①取締役に対して安価もしくは無償で発行
②行使条件「行使時において、当社の取締役であること」
③将来の株式発行価格を安く設定

将来、会社の株価が上がれば、その分ストック・オプションを与えられた取締役は利益を得ることができます。これが、役員報酬となります。
また、会社の株価が上がれば、その分役員報酬が上がることになりますので、取締役は今まで以上に会社の業績を上げるために熱心に仕事に取り組むはずです。
このように、「ストック・オプション」は、取締役のモチベーション向上やインセンティブとして、会社にとってもメリットがあるといえます。

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

ホームページ http://www.moritaka-leo.jp/

司法書士 もりたか 法務事務所
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