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05月08日12時50分

マンガで知る労働法

マンガと言えば、最近はクールジャパンのコンテンツにもあがっているように、今や老若男女楽しむものになりました。 そのブームに乗ったのか?厚生労働省はマンガを使った労働法のQ&Aを作成し、公開をはじめました。 どんな内容なのでしょうか?

「これってあり?~まんがで知って役立つ労働法Q&A~」の内容

このパンフレットは、就職を控えた学生さんを対象に、働き始める前やアルバイトをするときに、最低限知っていて欲しい労働法のルールをまとめたものです。 特によく問題となる事項があげられています。 例えば、働き始める前に知っておきたいこととして、求人広告はそのまま信用してもよいのか?など労働条件をしっかり確認してから就職しようというようなことが載っています。 また、働いている最中に起こりそうなこと、仕事を辞めさせられたら?など、全部で12個の問題と答えをあげています。 マンガですし、事例から考えるので、わかりやすいのではないかと思います。 ちなみに、私たち社会保険労務士が所属している全国社会保険労務士会連合会でも、絵をたくさん使ったパンフレットを学生向けに教材として作成しています。 こちらもおすすめで、私はセミナーでテキストとして使用しています。

マンガパンフレットが出る背景

マンガで労働法をお伝えする背景には、いわゆる「ブラック企業」「ブラックアルバイト」という言葉が流行っていることが要因にあるのではないかと思います。 労働法をまったく無視した会社に対し、働く人がまず労働法を知っておくということがトラブル解決への近道ということなのでしょう。 終身雇用制だった昔は、その会社に基本的には長くお勤めしますから、「ここは労働法的にどうなの?」と思っていても、ずっと波風立てずに働きたいから、なかなか言えない現状がありました。 今は環境が大きく変わりましたし、ネットの普及で労働法のことについても働く人が知識を持つことが簡単になりましたし、「会社のここがおかしい!」を発表できる場が増えました。 会社はこうした現状を受け止め、労働法が守られているのかをしっかり考えなければなりません。
ただし、権利だけを働く人は主張してはいけないと思います。 権利があるということは義務があります。 会社は働いた対価としてお給料を払うのですが、働く人は誠実に働く義務があります。 誠実に働いていないのに権利だけを主張するのは、私は間違っていると思います。 今一度、その仕事についたときの熱い思い、仕事を通じて自分がどうなりたいのかを思い出して欲しいものです。

パンフレットの一部をご紹介

例えば、“「ライブに行きたいという理由で有給休暇はとれません!」……これってあり?”というタイトルの回があります。 有給休暇については、どういうふうに使うかは社員さんの自由です。 ライブに行こうが旅行に行こうが、それを会社はとやかく言うことはできません。 しかし、先ほどの権利義務の話ですが、休みをとるということは、休んだ人の分の仕事を他の人が埋め合わせるということもでてくるかもしれません。 自分だけではなく、組織全体の予定がかわってしまうのです。 自分が休むことで誰かに迷惑がかかる可能性が高いのであれば、しっかりとまわりと調整する必要があります。 それに休む日は会社が通常忙しい時期だとわかっているなら、それも調整が必要ですよね。 会社は組織です。 有給は権利だから!と個人の主張をするだけでは組織はなりたちません。 …という内容ではないのですが(笑)有給休暇がどういう条件なら何日つくのか、利用目的は問われないことなどが書いてあります。

私が書くと話が脱線してしまいますので、現物をぜひご覧ください。 印刷版、スマホ版もあり充実しています。 ちなみに「知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~」というパンフレットもあるのですが、これは正直読みづらいし親しみづらい…。 
厚生労働省ホームページにパンフレットのPDFがありますので、ぜひご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/mangaroudouhou/

このコラムの担当は

マンガで知る労働法
まゆみ社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士 新田真弓

〒564-0062
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幸和セントラルビジネスビル5階
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