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04月10日12時50分

健康診断はなぜ必要か

毎年定期的になんとなく受けている健康診断。 会社がやってくれるのですが、「受けたくないな。」という声も人事をやっていた時に聞きました。 しかし、健康診断は受けなければなりません。 なぜでしょう。 今日は会社の健康診断についてお話します。

会社は健康診断を社員さんに受けさせなければならない

会社の健康診断を「受けたくないな。」といって受けないという選択肢は基本的にはありません。 どうしてかというと、会社は社員さんに健康診断を受けさせる義務があるからです。 働く人の職場環境や労働災害を防止するために色々なことが定められた法律に「労働安全衛生法」という法律があります。 その第66条第1項には、次のように書いてあります。 「事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行なわなければならない。」 さらにさらに、同じ66条の第5項にはこのようなことも。 「労働者は、前各項の規定により事業者が行なう健康診断を受けなければならない。…」 つまり会社は社員さんに健康診断を実施しなければならないし、社員さんも会社が行う健康診断を受けなければならないのです! ですから「受けたくないな。」で受けなくても良いわけではありません。 
健康診断は入社前、定期健康診断、有害業務や特定の業務、海外へ派遣される人、給食関連の健康診断があります。 よくあるのは入社前と定期健康診断。 そもそも健康は仕事をする上で重要ですね。 定期的にチェックすることで防げるものは防いでいくことができます。 それに会社の立場で考えると、入社前、定期健康診断の結果を見ることで、会社の業務が理由で病気になったのかどうかということをチェックすることができます。 会社は社員さんを働かす以上、社員さんを安全に働かさなければならないのです。

もし受けなかったら

そんなわけですから、自分の判断で受けないということはダメです。 もし受けずにいたら、会社によっては懲戒ということもあります。 どうしても会社のは嫌だという場合、先ほどの労働安全衛生法第66条第5項の続きにこのような記載があります。 「ただし、事業者の指定した医師又は歯科医師が行なう健康診断を受けることを希望しない場合において、他の医師又は歯科医師の行なうこれらの規定による健康診断に相当する健康診断を受け、その結果を証明する書面を事業者に提出したときは、この限りでない。」 つまり自分の選ぶ病院で受けた結果を提出すれば良いのです。 

誰に健康診断を受けさせなければならないのか

では会社は誰に健康診断を受けさせなければならないでしょうか。 今日は一般の雇い入れ時と定期健康診断について考えます。 正社員は実施義務ありです。 アルバイトさんの場合、まず、①契約期間がない、または契約期間が1年以上の有期契約なのか、②契約期間が6月以上1年未満の有期契約なのかに大きくわかれます。 ①で週の働かなければならない時間が正社員と比べて3/4以上のアルバイトさんも実施義務ありです。 ①で1/2以上3/4未満は実施が望ましいです。 ①で1/2未満は義務がありません。 ②の場合は、働かなければならない時間に関係なく、義務がありません。 
健康診断の料金は会社が負担すべきです。 そして健康診断にかかった時間の賃金は支払うことが望ましいです。 ですから、会社は結構負担がかかります。 でも、安全配慮義務が果たせていないときのほうが、もっとコストがかかります。 アルバイトさんに関しては健康診断制度を新たに設けることで、助成金がでるなんて制度もあります。 

健康診断は会社がやってくれている大事な機会ととらえるべきです。 健康診断で問題が見つかって命が救われたなんてこともあります。 もし、あなたが健康診断を受けたくない理由が「会社の人に体重知られたくないもん。」という、かわいらしい理由なら、社長の気持ちになってください。 あなたの体重よりも興味のあることは働く社員の健康です! 

このコラムの担当は

健康診断はなぜ必要か
まゆみ社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士 新田真弓

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