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03月30日12時50分

株主の権利(議決権)

株式会社の株主には、その持っている株式の数に応じて、権利があります。 「議決権」もその権利の一つです。 では、株主は、その「議決権」で、どんなことを決定することができるのでしょうか?

株主総会

株主の議決権は株主総会で行使することができます。
株主総会は、会社に関する事項を決定する会議で、決定方法は多数決によります。
多数決といっても、株主の「人数」によって決定するわけではありません。
「議決権」の数によって決定します。
議決権は、原則として、株主が持っている株式(一般的には「株」と呼ばれますが、正式名称は「株式」です。)1株につき、1個です。
つまり、その会社の株式をより多くもっている人に、より多くの決定権があるということです。

〔 例 〕
◯◯株式会社では、
発行している株式が全部で50株、
株主には、10株を持っているAさん、10株を持っているBさん、30株を持っているCさん、がいます。

◯◯株式会社(発行株式数50株=議決権50個)
Aさん=10株=議決権10個
Bさん=10株=議決権10個
Cさん=30株=議決権30個

このような会社では、すべての株式(50株)のうち、過半数以上を持っているCさんが、議決権についても過半数を持っていることになりますので、株主総会での決定事項について、そのほとんどをCさんが決定することができます。
ただし、基本的には、株主総会に出席しなければ議決権を行使することはできません。

定足数

株主総会には、「定足数」というものがあります。
「定足数」とは、最低出席数のことです。
株主総会の出席数が、この「定足数」(最低出席数)より少ない場合、議案を決議すること自体ができません。もちろん、この数は、「議決権」の数です。
この定足数は、法律で決められていて、決議する事項によって、その数が異なります。
例えば、上記の◯◯株式会社で、取締役の選任決議の定足数が過半数と決められている場合、AさんとBさんが出席していても、「議決権」の過半数以上の出席がありませんので、取締役を選任するかどうかを決めることができません。
つまり、多数の株式を保有している大株主が株主総会に出席していなければ、実質上、株主総会自体が成立せず、何も決めることができない、ということが起こり得るのです。

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

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