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02月05日11時28分

危険!?これぞ道路のど真ん中に立つ御神木! 谷町7丁目「楠木大神」

「こんなところに?路上に立つ御神木」シリーズの第3回目です。今回は、谷町7丁目にある「楠木大神」へと足を運び、そこで感じたことやその歴史をご紹介します。

狭く、そして危ない!誰もが目を疑う光景

今回ご紹介する「楠木大神」は、大阪市中央区の谷町7丁目にあります。
最寄り駅は地下鉄「谷町六丁目」駅。
駅を出て、どこか懐かしい下町の風情を楽しみながら歩いていると、曲がり角から突然その光景が目に入ってきます。

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オフィスビルやマンションが密集した狭い道路のど真ん中に、堂々と立っている1本の御神木。
そう、こちらが「楠木大神(くすのきおおかみ)」です。
交通量の多い上町筋と谷町筋を結ぶ道路が1本のクスノキによって見事に掻き分けられている、という不思議な光景になっています。
実際に通ってみると、道幅が狭く頻繁に車や自転車が通っているので少し危ないのでは?と心配になってしまうほど。

それでは、この道を通ったすべての方が疑問を持つであろう楠木大神について詳しく見ていきます。

樹齢500~600年の御神木!

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まず、この楠木大神の歴史を紐解いていきます。
この場所にはかつて「本照寺(ほんしょうじ)」というお寺がありました。
その本照寺の境内に在った御神木でしたが、昭和13年の戦時中に行われた道路の拡張工事によっていまの形になりました。
当時あった本照寺はなくなり、現在その場所にはマンションが建っています。

樹齢500~600年と言われているクスノキはなぜ現在も残っているのか?
それには、このシリーズと切っても切れない「あの伝説」が関係していました。
3(アイキャッチ)
白く塗られた楠木大神の鳥居をくぐり、御参りして祠(ほこら)をよく見てみると…
奥に、陶器製のヘビの置物が祀られています。
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そうです、楠木大神にも「ミイサン」が住んでいるのです。
これまで紹介した「ミイサン」にまつわるお話については第1回(http://media-dp.com/3434/)と第2回(http://media-dp.com/3456/)をあわせてご覧ください。

楠木大神のエピソードを掘り下げて見てみると、以前このクスノキにも伐採が計画されていたようで、枝を切ろうとした方が事故で急死した。という話がありました。
伐採はやむを得ず中止となり、そのクスノキは現在このような形になっています。

周辺住民から大切にされている「楠木」

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楠木大神の周辺を散策していると、マンションや商店の名前に「楠木通り」というフレーズが使われていることに気づきました。
よくよく調べると、上町筋と谷町筋を結ぶこの通りが「楠木通り」という名前になっているのです。

古くからこの街の象徴として立ち続けているクスノキ。
周辺住民の方々から大事にされ、楠木大神の御神木は今日もこの場所から街を見守っています。