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01月22日13時47分

古くから伝わるたたりに恐れ、今もなお…。大阪・長柄の道に立つ「鶯塚」の御神木

今回から新しく「こんなところに?路上に立つ御神木」シリーズがスタート! 第1回目の今回は、大阪市北区長柄東にある「鶯塚(うぐいすづか)」を特集するとともに、古くから伝えられている様々なエピソードをご紹介します。

一体なぜ?路上に立つ御神木

場所は、大阪市北区。
多くの人が集まり、行き交う中心地・梅田から少し東に位置する「長柄(ながら)」。
地下鉄「天神橋筋六丁目」駅から歩くことおよそ10分。

辺りはいたってよくある、団地が並ぶ静かな街。
寒空の下、無邪気に駆け回る子供たちを横目にまっすぐ歩いていると、道路を切り裂くように突如現れるムクノキと、神秘的な光景。
1(アイキャッチ)
そう、この場所こそが今回ご紹介する「鶯塚(うぐいすづか)」です。
大阪市内に複数存在している「路上に立つ御神木」のうちの一つ。
一体なぜ、こんな場所に存在しているのでしょうか?

鶯塚の由来は諸説あり

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この鶯塚を撮影していると、鶯塚の歴史について調査されている保存会の方に声をかけていただきました。
お話を伺ったところ、とても興味深いエピソードを聞くことができました。

まず、鶯塚と名付けられた由来は諸説あり、1つは
『1200年ほど昔、長柄長者の娘が鶯を飼っており、大変可愛がっていた。
ところが、娘が病で亡くなると鶯は深く悲しみ、あとを追うように一声鳴いて死んでしまった。
すると、長者はこの出来事を後世に伝えようと娘と一緒に鶯を同じ塚に埋葬した。』

そしてもう1つは
『およそ1300年前の大化4年、孝徳天皇が長柄豊碕宮にいたときの女官・鶯式部(うぐいすしきぶ)が亡くなり、その際この塚に埋葬された。』
という説が存在しています。
どちらの説も今から1200~1300年ほど昔の話なので、この鶯塚の歴史の長さを伺うことができます。

切ればたたりが?御神木に住む「ミイサン」伝説

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保存会の方にお話を伺っていると、さらに鶯塚の御神木にまつわるエピソードを話してくださいました。
少なくとも100年以上前からあるこの御神木。
もともと鶯塚は取り払おうとされていた場所だったのですが、歴史を辿ると由緒ある塚ということが判明し、このムクを切ればたたりがある…と恐れられるようになりました。
そして、いつの頃からか御神木には商売の神である白ヘビ「ミイサン」が住んでいるという噂も立ちはじめ、近隣住民はおろか大阪市までもが”ノータッチ”の状態で、現在に至っているということです。

他にも見所多数あり!

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この他にも、手水鉢やお賽銭箱があるなど、神社としても地元の方々から愛されている鶯塚。

第1回目の今回は、長柄にある鶯塚にまつわる数々のお話をご紹介しました。
大阪市には、この他にも路上に立っている御神木がいくつも存在しています。
また是非、次回もご覧ください。