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01月06日03時30分

権利証を失くしたら?③

権利証の性質がわかれば、失くしたときの対処法も見えてきます。 では、権利証とは何か?権利証とは、「登記済証」と「登記識別情報」のことです。 前回は、「登記済証」についてご説明しました(http://media-dp.com/3297/)。 今回は、「登記識別情報」についてご説明します。

登記識別情報とは

前回ご説明しました「登記済証」は、不動産の登記が完了した証として発行されるものでした。
「登記識別情報」も登記が完了した証として発行される点は同じです。
では何が違うのでしょうか?
「登記済証」は法務局で押印された印のある「書類」が権利証とされ、その「書類」そのものが重要な意味を持っていました。
これに対して、「登記識別情報」の場合、法務局で発行される書類そのものは重要でなく、書類に記載されている「情報」が重要な意味を持ちます。
「情報」とはどういう意味かといいますと、登記が完了すると12桁の暗証番号が発行されます。この暗証番号が「登記識別情報」です。
暗証番号なので「情報」なのです。

登記識別情報を書類で受け取ると

「登記識別情報」、つまり、12桁の暗証番号は、書類によって通知される方法と、インターネットを介して通知される方法と選ぶことができます。
書類で通知される方法の場合、その書類には特殊なシールが貼られてあり、そのシールの下に「登記識別情報」、つまり、暗証番号が記載されています。このシールは一度剥がすと元に戻すことができなくなっています。
ここで、気をつけていただきたいのは、「登記識別情報」は、その「暗証番号」自体が権利証ですので、例えば、シールの下に記載されている「暗証番号」を、別の紙に書き写してしまえば、その書き写した紙も、法務局では権利証として認められてしまうことになります。
つまり、登記識別情報を他人に見られただけで、権利証を盗まれたのと同じことになるのです。
登記識別情報は、所有している不動産を売却したり、担保に入れたりする際など、限られた場合にしか必要としませんので、必要となるまでは、シールを剥がさないことをオススメします。

登記識別情報が生まれた理由

登記識別情報は、不動産登記法の改正によって、生まれました。
その背景・理由としては、まず「登記済証」の偽造が増加していたこと、が挙げられます。
また、オンラインによる登記申請に対応するため、というのも登記識別情報が生まれた理由の1つです。

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

ホームページ http://www.moritaka-leo.jp/

司法書士 もりたか 法務事務所
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