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12月29日20時30分

権利証を失くしたら?②

まずは、そもそも権利証とは何か? そこからご説明します。 権利証の性質がわかれば、失くしたときの対処法見えてきます。

権利証の種類

前回、
「権利証」とは、わかりやすいようにそう呼ばれていますが、法律的に正式な名称は、「登記識別情報」、「登記済証」という2種類の書類のことです。
とご説明しました(http://media-dp.com/3269/)。
では、なぜ2種類あるのでしょうか?そして、その違いは何なのでしょうか?
最近は、色々なもののデジタル化が進み、様々な物がデータ化され、紙媒体、つまり、書類そのものでのみ保管されるものは、少なくなってきています。
法務局の登記も例外ではありません。
不動産の登記も、以前は手書きの書類をファイリングしたアナログな保管方法で、その記録が保管されていました。
しかし、手書きでは手間も時間もかかりますし、書類で残すだけですと、災害などで消失したりするおそれがあります。そこで、登記も、その利便性や保管の安全性・バックアップを考え、コンピュータ化されることになりました。
そして、この登記のコンピュータ化に伴い、権利証の形式も変化していきました。この権利証の形式の変化の前後で、権利証の種類が異なるのです。
つまり、
コンピュータ化前に 書類で作成された「登記済証」と
コンピュータ化後に データとして作成される「登記識別情報」
の2種類が存在することになったのです。

では、「登記済証」と「登記識別情報」、この2種類の権利証は、どこがどう違うのでしょうか?

登記済証

登記済証とは、読んで字の如く、登記が済んだことの証として、法務局で発行されるものです。つまり、不動産の名義変更の登記が完了した証として発行されるものなので、一般的に不動産の権利証とされたのです。
登記済証は、登記のコンピュータ化前に作成されたものですので、その作成方法もアナログです。登記の名義変更を法務局に申請する際に提出した書類に、法務局の「登記済」の印鑑が押印されたものが、「登記済証」です。
この「登記済証」は、例えば、担保権を設定した場合にも発行されていたのですが、「不動産の名義変更」の登記の際に発行された登記済証が「権利証」と呼ばれます。
「登記済証」は紙きれですので、一見して「権利証」とはわかりにくい状態で発行されます。皆さんが、目にされる「権利証」と言えば、きれいに製本されたものを思い浮かべると思いますが、それは、大抵の場合、その登記に携わった司法書士が、法務局から発行された登記済証を製本して、ご本人様にお返ししたものです。

 

次回は、登記識別情報について、詳しくご説明します。

 

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

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