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12月22日12時50分

権利証を失くしたら?①

不動産の権利証とは、その不動産が自分のものであることを証明する大切なものです。 では、この権利証をなくしてしまったら、どうしたらよいのでしょうか? まずは、権利証について、ご説明します。

権利証とは?

まず、最初に、そもそも不動産の権利証とはどのようなものなのでしょうか?
「権利証」とは、わかりやすいようにそう呼ばれていますが、法律的に正式な名称は、「登記識別情報」、「登記済証」という2種類の書類のことです。
この「登記識別情報」や「登記済証」は、不動産を取得し、法務局で不動産の名義変更の登記(登録)を行うことによって、発行されます。
なぜ2種類あるのかは、後ほどご説明します。

不動産の名義人と権利証

では、「登記識別情報」や「登記済証」を、つまり、権利証を持っているだけで、その人が、その不動産の所有者と認められるのかというと、そういうわけではありません。
不動産の名義人は、法務局で住所と名前が登記されているため、その登記されている人が不動産の名義人であって、権利証を実際に持っているだけで、その人が名義人であると認められるわけではありません。
もちろん、不動産を売ったりできるのも、法務局で登記されている名義人だけです。

不動産の名義変更と権利証

では、権利証は名義人本人が持っていなくても、問題はないのでしょうか?
例えば、不動産を売却し、その名義変更をするには、法務局へ、権利証と名義人の印鑑証明書(発行から3か月以内)と実印を捺印した書類を提出する必要があります。
法務局では、名義人本人を面談して調査したりはせず、書類上でのみしか判断しません。したがって、法務局は、この権利証と印鑑証明書と実印を捺印した書類が提出されれば、名義人本人が不動産を売却したものと判断し、名義人変更の登記手続きを行います。
つまり、権利証と印鑑証明書と実印があれば、名義人とは別人でも、不動産の名義変更ができてしまう可能性があるということです。
ですので、権利証は、やはり、失くしてはいけない大切な書類です。

 

 次回は2種類の権利証、「登記済証」と「登記識別情報」についてご説明します。

 

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

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