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12月04日18時00分

士業になるには?(士業紹介シリーズ 番外編)

今までに様々な士業をご紹介してきました。 では、そんな士業を名乗るには、どうしたら良いのでしょうか?

まずは試験

これは皆さんご存知だと想いますが、もちろん、まずは試験に合格する必要があります。
各士業には、その業務に必要となる知識を得るための科目が設定されています。
受験勉強をしている時は、この科目は本当に必要なのだろうか、と疑問を持ちながら勉強をすることもありますが。そんな科目ほど、実際に業務を行うときに役立ったり、業務を行う中で理解が深まったりすることがあります。

士業は登録制

では、苦しかった受験生活を終え、試験に合格すれば、士業を名乗ることができるのでしょうか。
実は、そうではありません。
多くの士業は、試験に合格しただけでは、「自分は◯◯士です!」と名乗ることはできません。この時点では、まだ、単なる「◯◯士の試験を合格した人」に過ぎません。
ですので、試験に合格しただけでは、依頼者から報酬をいただいて、その業務を行うこともできません。
では、士業を名乗るには、どうしたよいのでしょうか?
士業を名乗るための、その士業で構成される強制加入団体に加入しなければなりません。
例えば、「弁護士会」、「税理士会」、「司法書士会」、といったように、各士業では、その試験に合格した人だけが加入できる組織を作っています。
この◯◯士会に入会して、登録することによって、晴れて「私は◯◯士です!」と名乗ることができ、その士業の業務を行うことができます。

◯◯士会

では、具体的にはこの◯◯士会は、どのようなことを行っているのでしょうか?
主には、○○士の登録処理、会員の能力向上のための研修、その◯◯士全体の広報、会員の不正行為の調査などを行っています。
つまり、○○士全体の利益となる活動を行っています。

監督官庁

各士業は、国家資格ですので、監督官庁があります。
例えば、司法書士なら法務省、行政書士なら総務省、税理士なら財務省、社会保険労務士なら厚生労働省、という風にその監督官庁が定められています。
もし、各士業が、その業務上、不正な行為を行った場合、これらの監督官庁から懲戒(罰則)を受けることになります。
ただし、
弁護士だけは例外です。弁護士だけは、自らの自治が認められており、監督官庁というものはなく、懲戒を受けるのは弁護士会からとなります。
これは、法を司る資格者として、社会正義実現のため、どのような権力にも屈することなく、独立した存在である必要があるというのがその理由です。

士業のやりがい

どうでしょうか?
これまでの士業紹介シリーズをご覧になって、皆さんも士業を目指したくなったのではないでしょうか?
国家資格ですので、業務範囲等の制約も多く、自らの判断が依頼者の財産やその人生に影響を与える場合もあるので、その責任は重大ですが、その分やりがいもあります。
時には、同業者間で助け合ったり、時には異なる士業間で連携したり、時には孤独にその業務を突き詰めて行ったり・・・
特殊な業界ではありますが、楽しくやってます。
興味がある士業があれば、もう一度、この士業紹介シリーズを見直して、その道を検討してみてください。

このコラムの担当は

司法書士 森高悠太

ホームページ http://www.moritaka-leo.jp/

司法書士 もりたか 法務事務所
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