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11月13日11時20分

Google認定ショップ制度という新しい「罠」

2013年に開始されたGoogleの認定ショップ制度。 この制度は利用者にとっても、サイト運営者にとっても非常にメリットが高い制度です。この制度について詳しくみてみましょう。

オンラインショップ界における新しい制度?

買い物をオンラインで手軽に行えるオンラインショップ。PCだけでなく、スマートフォンなどでも手軽に利用できることから、現在の市場は10兆円規模と言われています。
楽天やAmazonなどの代表的なショップモールが多く乱立し、利用者にとってはどのサイトが信用できるショップサイトなのかを判別しにくくなっているのも現実です。
そんな中、検索エンジン大手のGoogleが新しいサービスとして「Google認定ショップ」という制度を設けました。
この「Google認定ショップ」という制度はどういったものなのでしょうか?

Googleが認定するショップには利点がある

まず特筆するべき点として、Googleが認定することによるメリットの1つとして、「このショップは安全です」という認証バッジがもらえます。
検索エンジンをメインに業務を行っているGoogleだからこそできる、唯一無二の信頼の証であることは間違いないでしょう。
世の中には沢山の怪しいオンラインショップが存在する中、それらを全て網羅しているGoogleが「太鼓判」を押してくれるわけです。
これは他の「どこの馬の骨かわからないショップ」と比べ、ダントツに信頼度があることでしょう。

Google認定ショップの保証制度

さらに特筆すべき点としては、お客さんが認定ショップで買い物をした際、何らかのトラブルで商品が届かない、壊れている、返品できない、などの事故が起きた場合に、Googleがショップに代わって最大10万円の購入保証を行ってくれます。
ショップ側にもお客さん側にも責任がない事故等の場合は、これは非常に有益な保証制度といえるでしょう。
前述している認証バッジと併せて、このショップなら大丈夫!という安心感を与えてくれるでしょう。

厳しい?審査基準

Google認定ショップになるにはGoogleの審査を通らなければなりません。
この審査は主に下記の点で審査されます。

1.予定通りに商品が出荷されているか?
2.商品が出荷されるまでの平均日数は何日くらいか?
3.購入者からの問合せやクレームに対して素早く対応できているか?
4.上記3そのものが少なくなるよう努力をしているか?

上記4件の審査基準を元に、様々な要素を含めて審査を行っているようです。
これらに問題がある場合は審査を落ちる可能性が高く、Google認定ショップになることはできません。

メリットだけではないGoogle認定ショップの「罠」

こうやって見ていると、Googleの認定ショップにはメリットばかりのように感じます。
しかし、ショップ運営者にとっては非常に頭の痛い「罠」ともいえるデメリットが有ります。

それは、購入情報や配送情報、配送実績、顧客管理情報、顧客対応データなど、ショップにとっては財産とも言える各種情報を無条件にGoogleに提出しなければならないのです。

つまり、Googleは無料でこの認定ショップ制度を行う代わりに、顧客がどういった経路で商品を購入しているか、その顧客がどのような人物なのか、等のビッグデータを収集したいわけです。

この交換条件は非常に重たく、数年後にGoogle自身がこれらのビッグデータを利用して何かを行うことは火を見るよりも明らかです。つまり、ショップからすれば目先の便利さを享受する代わりに巨大なライバルモンスターを育てるということになるのです。

慎重に考えてからGoogle認定ショップ制度を利用しましょう

利用者側からすれば、Google認定ショップ制度は非常に優れたものです。
購入する際にも10万円の保証も付き、さらには厳しい審査を通ったサイト運営者だけを相手にできるので、これほど信頼が厚いものはありません。

しかし、サイト運営者側からすれば様々な「財産」を引き換えにこれらのメリットを享受することになります。長い目で見た時に、メリットとデメリットが逆転する可能性も捨てきれず、非常に難しい問題となることでしょう。
もしあなたがサイト運営者側の人間であれば、安易に導入を考えずに、しっかりと損益を計算した上でどうするかを考えたほうが良いでしょう。

【Google認定ショップ】
http://www.google.co.jp/certifiedshops/