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10月13日23時50分

弁護士とは?(士業紹介シリーズ⑦)

法律と言えば、弁護士! テレビや本などでも弁護士をテーマにしたものは多いですが、改めて、その使命について、お話しします!

法律を駆使して、依頼者の要望をかなえる職業

弁護士は、「法律のプロフェッショナル」と言われるとおり、民事や刑事に限らずあらゆる分野の法律問題を取り扱います。そのうち民事事件で最も基本となる法律は「民法」という法律ですが、それ以外にも数多くの法律があります。弁護士はそういった多くの法律を駆使して、依頼者の要望に応えようとするわけです。
ただ、弁護士といえども、あらゆる法律について知り尽くしているわけではありません。マイナーな法律に関する問題などは、六法全書や書籍、論文などから法律の条文やその解釈などをリサーチして、的確なアドバイスができるようにします。
そういった意味で、弁護士は、法律をリサーチするプロフェッショナルとも言えるでしょう。

法律に「従う」だけでなく、ときには法律と戦うことも

法律といえども、絶対的なものではありません。時代の流れに法律がそぐわないという事態に直面することも少なくないのです。法律に従っているだけでは、依頼者の要望をかなえることができない、しかし、依頼者に泣き寝入りをさせることは常識的に考えておかしい、と思うこともあります。
そういった場合には、法律と戦い、さらには法律を創造することも必要になります。
皆さんご存じのとおり、法律を作るのは国会の役割(立法権)ではあります。
しかし、立法や法改正の必要性を社会に訴えかけ、国会に立法権を発動するように求めていくという役割も、我々弁護士は担っているのです。

憲法にも登場する、司法を担う役割

また、弁護士の役割といえば、刑事事件の被疑者を弁護する「弁護人」のイメージも強いのではないでしょうか。
「弁護人」は、憲法にも登場します。つまり、どのような法律であっても、弁護人という役割をなくすことはできないのです。

ではなぜ、弁護人という役割がそこまで必要とされているのでしょうか。

報道などで、警察官や検察官の強引な捜査により、実は冤罪であったという事件を見かけることがあります。一般的に、警察官や検察官は「正義の味方」というイメージがあります。ところが、残念ながら、被疑者・被告人を有罪にするために自白を強要したり不利な証拠を隠したりするケースがゼロではないのです。
そのほか、たとえ被疑者・被告人が犯人であったとしても、それぞれ様々な事情を抱えています。そういった事情を警察官や検察官が全て明らかにしてくれるわけではありません。
そういった、一人一人の事情を聞き取って、なぜこの事件を起こしてしまったのかを裁判で明らかにし、真に適切な処遇は何かを考えるという役割が、弁護人には期待されているのです。
例えば、自分が犯した罪を全く反省していない人と、心の底から反省している人、どちらにより厳しい刑罰を与えるべきか、明らかでしょう。
ところが、その反省の様子を、警察官や検察官が全て明らかにしてくれるというわけではなく、それは弁護人の役割なのです。

このコラムの担当は

弁護士とは?(士業紹介シリーズ⑦)
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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