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10月01日12時50分

成年後見制度を活用する ④

成年後見制度に関し、「成年後見監督人」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。今回はそのお話です。

成年後見監督人とは

成年後見人が選任された場合に、裁判所が、成年後見監督人を合わせて選任することもあります。
成年後見監督人は、成年後見人がきちんと財産管理をできているかどうかなどをチェックするという役割を任されています。成年被後見人の資産が多い場合や、成年後見人が十分に財産管理できておらず、無用な支出をしてしまっているような場合に、この成年後見監督人が選ばれます。

成年後見監督人が選ばれたら

成年後見人は、定期的に、成年後見監督人に対し、財産の状況などを報告しなければなりません。概ね、裁判所に報告するよりも頻繁に報告することを求められます。
ですので、成年被後見人の財産を支出した場合には、こまめに収支表を作成するなど、いつでも報告できるようにしておいたほうがよいでしょう。
また、日常生活に必要な分を超える支出をするときなどは、事前に報告を求められる場合もあります。

成年被後見人が亡くなったら

成年被後見人が亡くなると、成年後見人としての役割は終了することになります。
ただし、何もしなくてもよいというわけではなく、最終の収支報告と、残った財産の報告を行う必要があります。
ところで、成年被後見人のための支払いが残っている場合(たとえば、入院費など)、成年後見人が処理すべきかどうかという問題があります。この点については、成年後見人の役割は終了している以上、急を要するものでない限り、成年被後見人の相続人に任せる方がよいでしょう。

 

以上、成年後見人制度についてお話ししてきました。成年後見人の事務は少し面倒な部分もありますが、本人を保護する制度として、活用することを積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

おわり

 

このコラムの担当は

成年後見制度を活用する ④
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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