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09月03日12時57分

悪徳業者をやっつけろ! ⑥

これまで悪徳業者の対処法についてお話ししてきましたが、悪徳業者は、消費者に対して、クレジットを組ませることが少なくありません。それはなぜでしょうか。

業者とクレジット会社との関係

クレジットを利用するということは、クレジット会社に対して、代金の立替払いを依頼するということです。つまり、クレジット会社は、業者に対して代金の立替払いを行い、クレジット利用者に対しては立て替えた代金相当額の返済(一括もしくは分割で)を求めるということになるわけです。
そして、法律的に見ると、契約関係は、①利用者と業者との契約、②利用者とクレジット会社との契約、③業者とクレジット会社との契約は別個の契約です。このため、業者は、仮に利用者との間でトラブルになったとしても、クレジット業者から早々に代金を回収しているため、「雲隠れ」してしまうというケースが多いのです。

利用者は、クレジット会社との精算も必要に

このように、利用者・業者・クレジット会社の3者はそれぞれ別個の契約関係が成立しています。このため、たとえ業者との契約をクーリング・オフしても、クレジット会社に対する返済義務は残ってしまいます。これでは、せっかくクーリング・オフや解約をした意味がありません。ですので、クレジット会社とも精算をする必要があるわけです。

クレジット契約もクーリング・オフ

そこで、割賦販売法という法律では、業者との契約をクーリング・オフした場合には、クレジット契約も合わせてクーリング・オフすることができると定められています。これにより、業者との契約及びクレジット会社との契約を同時にクーリング・オフすることができるわけです。

クレジットカードによる支払いは対象外

ただし、現在の法律では、クレジットカードの一括払いで代金を支払った場合には、クーリング・オフすることができません。(なお、いわゆるリボルビング払いでは、クーリング・オフをすることができる場合があります。)
ですので、クレジットカードで支払いをすると、どうしても財布の紐が緩みがちですが、本当に必要なものかどうか、よく考えてから購入するようにしましょう。

 

 

 

これまで、悪徳業者の対処法についてお話してきました。ただ、クーリング・オフや契約の解除をしたとしても、すんなり返金に応じない業者もあります。高額な契約をする場合には、しっかり検討するようにしてください。

 

おわり

このコラムの担当は

悪徳業者をやっつけろ! ⑥
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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