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08月20日15時00分

悪徳業者をやっつけろ! ④

外国語教室やエステなどで、一定期間継続するコースを途中で解約しようとしたところ、違約金でトラブルになった、という経験はありませんか。

クーリング・オフできる契約

外国語教室やエステなど、一定期間継続することが予定されている契約についても、クーリング・オフをすることができます。ただし、どのような類型の契約でもクーリング・オフをすることができるわけではありません。クーリング・オフが可能な契約類型は、
①エステ
②外国語教室
③学習塾
④家庭教師
⑤パソコン教室
⑥結婚相手紹介サービス
の6種類だけです。ただし、これらの契約であったとしても、例えば1回だけで終わってしまうような契約はクーリング・オフをすることができません。①については1か月を超えるもの、②~⑥は2か月を超えるものでなければ、クーリング・オフをすることができません(なお、代金が5万円以下の場合もクーリング・オフをすることはできません。)。

関連商品の購入もクーリング・オフできる

①~⑥のように、一定期間継続する契約では、美容品や教材など関連商品を合わせて購入しなければならないケースが多いでしょう。そういった場合には、購入した関連商品も同時にクーリング・オフをすることができます。ただし、消耗品を実際に使用してしまった場合には、クーリング・オフできません。

中途解約もできる

クーリング・オフが可能な期間を経過してしまっても、中途解約をすることが可能です。
中途解約すると、契約当初に一括して代金を支払っていた場合にはそれを精算し、残っている期間に相当する代金を返金してもらうことになります。もっとも、解約処理に必要な手数料等は差し引かれることもあります。
悪質な業者は、「中途解約はできない」、「中途解約しても、代金は一切返金できない」などと言って、精算を拒否するケースもありますので、注意が必要です。また、中途解約した場合に、特定商取引法に基づいて、具体的にいくら返金を受けられるのかを計算することは意外と複雑な場合があります。高額な代金を支払っているような場合には、弁護士などの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、かつて「駅前留学」というキャッチフレーズで有名になった英会話教室が、中途解約時の返金額を低額とするような独自の計算方法を規定していて、苦情が相次いだケースがありましたが、最高裁で無効と判断されています。

つづく

このコラムの担当は

悪徳業者をやっつけろ! ④
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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