ENTRY
08月06日12時50分

悪徳業者をやっつけろ! ②

「2020年からフロンガスの使用が禁止されます。」などと勧誘して、エアコンを売りつけるケースが相次いでいるようです(独立行政法人国民生活センターのホームページ http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140730_2.html)。もし騙されてしまったら、どうすればよいでしょうか。

裁判で詐欺を証明することは難しい

現時点(2014年8月3日執筆時)で、「2020年からフロンガスの使用が禁止される」という事実はありませんので、この説明は虚偽ということになります。そして、虚偽の事実を告げて騙し、エアコンを売りつけるという行為は、詐欺にあたります。
ところが、裁判になると、業者側は「そんな説明はしていない」などと主張して、虚偽の説明をしたことを否認します。業者側はもちろん自分たちの説明が虚偽であることを分かっていますので、裁判で不利になるような証拠などは一切残さず、全て口頭で説明しているケースが大半です。このため、言った・言わないの論争になってしまい、必ずしも裁判で詐欺を証明できるとは限らないわけです。

強力な武器である「クーリング・オフ」

クーリング・オフとは、契約締結後一定期間、無条件で契約を解除できるという制度です。無条件ですので、業者側による詐欺行為の有無に関係なく契約を解除することができるわけで、詐欺行為を証明する必要がないのです。このため、クーリング・オフを利用できれば、非常に強力な武器となります。

クーリング・オフ期間経過後であっても、すぐに諦めないこと

もっとも、皆さんご存じのとおり、クーリング・オフは、行使できる期間が決まっています。例えば、特定商取引法によると、訪問販売や電話勧誘販売では8日間とされています。
しかし、契約後8日以上経過しているからといってすぐに諦めてはいけません。というのも、特定商取引法では、訪問販売や電話勧誘販売を行うにあたり、契約内容等を詳細に記載した書面を渡さなければならないと決められており、その書面を渡さない限り、クーリング・オフ期間はスタートしないことになっています。また、もし書面を渡していても、記載内容に不備があれば、同様にクーリング・オフ期間がスタートしません。
このほかにも、クーリング・オフ期間経過後であっても、クーリング・オフができる場合があります。ですので、諦めずに、弁護士などの専門家や、お近くの消費生活センターなどに相談してみてください。

つづく

このコラムの担当は

悪徳業者をやっつけろ! ②
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

〒541-0041
大阪市中央区北浜2-1-23
日本文化会館6階
木村・浦川・片山法律事務所
Tel 06-6222-2031