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05月14日13時54分

いたずらをしたら罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑬)

今週も「若気の至り」と言って済ませられないような事態になってしまうということをお話ししようと思います。

儀式妨害の罪

軽犯罪法第1条第24号は、「公私の儀式に対して悪戯などでこれを妨害した者」と規定されています。
この「儀式」には宗教的なもの以外も含まれますので、入学式や卒業式、結婚式なども含まれます。
本規定では、こういった「儀式」を、「悪戯など」で「妨害」することが禁止されています。どういった行為が「悪戯」に該当するかは難しい判断ですが、例えば、付近で爆竹などによって大音響を出す、危害を加える可能性のある動物や爬虫類を解き放つ、といった行為が考えられます。なお、「この儀式を中止しなければ、会場を爆破する」等の手紙を送るような行為は、偽計業務妨害罪という、より重い犯罪になる可能性があります。ほんのいたずらの気持ちでやった行為が、後々重大な結果となることがありますので、軽はずみな行動は慎みましょう。

水路流通妨害の罪

軽犯罪法第1条第25号は、「川、みぞその他の水路の流通を妨げるような行為をした者」と規定されています。
本規定は、水路の流れが妨げられることによって飲料水の供給が阻害されたり、公衆衛生が害されたりする事態を防ぐためにもうけられた規定です。
「水路」とは、農業用水路などだけでなく、上水道や下水道なども含まれます。ちなみに、たとえばマンションの一室に住む人が、隣室に水が流れないように細工するような行為は、水道法という法律により、より重い犯罪になる可能性があります。

つづく

このコラムの担当は

いたずらをしたら罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑬)
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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