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05月07日12時50分

のぞき見をしたら罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑫)

今週は、気軽にした行動が「若気の至り」では済まない可能性があるということをお話ししようと思います。

こじきの罪

軽犯罪法第1条第22号は、「こじきをし、又はこじきをさせた者」と規定されています。
現在の日本では、「こじき」をしている人を見かけることはほとんどありませんし、テレビなどでも「こじき」という言葉は差別的であるとして放送禁止用語になっているようです。
この規定では、街中などで不特定の人たちに対して物乞いをすることを禁じるとともに、物乞いをさせることも禁じています。たとえば、親が子どもを使って物乞いをさせるような場合がこれに該当します。

のぞきの罪

軽犯罪法第1条第23号は、「正当な理由がなくて人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所をひそかにのぞき見た者」と規定されています。
のぞきをしてはいけないということは、誰もが理解していることと思います。それは、道徳的にダメというだけでなく、この規定でも禁じられているように法律上も違法というわけです。
この規定では、「人の住居、浴場、更衣場、便所その他人が通常衣服をつけないでいるような場所」をのぞき見することが禁じられています。この点について、いわゆる迷惑防止条例では、「場所」でなく「人」を「撮影」することが禁じられています(例えば、大阪府の迷惑防止条例では、「みだりに、公衆浴場、公衆便所、公衆が利用することができる更衣室その他公衆が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいる場所における当該状態にある人の姿態を撮影すること」と規定されています。)。
つまり、たとえのぞき見をした場所に誰もいなくとも、軽犯罪法違反になってしまうわけです。
ちなみに、刑事ドラマなどで、隣のマンションから被疑者の居室を望遠カメラで監視するシーンを見たことがあると思います。あのような行為ものぞき見に該当しますが、真に捜査に必要な監視であれば「正当な理由」があるということになると思います。

このコラムの担当は

のぞき見をしたら罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑫)
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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