そもそもセキュリティソフトは必要なの?
何故セキュリティソフトが必要なのか。
これについて疑問に思っている人も多いだろう。
セキュリティソフトは主に、下記の分類に分かれてその機能を果たしている。
1.ファイアーウォール機能
2.ウィルス対策機能
ウィルス対策機能については、ウィルスに感染しないように未然に防ぐための機能、または感染した時の駆除を行う機能なので、わかりやすい機能だ。
ファイアーウォール機能とは、不正なプログラムなどから、不正な通信を防ぐ為の、言わば通信における門番の役目をしている。
これら二つの機能が合わさって、一般的なセキュリティソフトと言われるものになる。
セキュリティソフトを入れて被害を未然に防がなければ、ウィルスに感染することは勿論、大事な情報を盗まれてしまう事も起きうる。
よく、「このパソコンにはロクなものが入ってないから別に入れなくていいよ」と言われる人がいるが、それは大きな間違いだ。
大事なデータというのは、クレジットカード番号などに限ったものではなく、メールでやりとりをしている相手方の名前とアドレスが全部流出して二次被害を生んだり、USBメモリから誰かのパソコンに感染したりと、自身を中心に更なる被害が拡大する恐れがある。
どのソフトがいいの?重たいのは嫌!
これもよくある相談事だ。
セキュリティソフトは一般的に、重い。
インストールすると、極度にパソコンが重たくなる事がある。
では、軽くて堅牢なセキュリティソフトは無いのか?
一般的に市販されているセキュリティソフトを少しずつ紹介してみよう。
McAfeeトータルプロテクション
製品名:マカフィートータルプロテクション
金額:6980円
知名度:○
ウィルス検知率:◎
未知のウィルス対策:△
迷惑メール対策:○
ファイアウォール機能:△
個人情報保護対策:◎
有害サイトブロック機能:○
動作の軽さ:△
最近では多くのパソコンに初めから入っている「バンドル品」としてその存在が認知されてきたセキュリティソフト「マカフィー」。ウィルスの検出率等は高いものの、パソコンにインストールすると非常に重たいと、その動作に不満の声が多く挙がっている。性能が良いだけに非常に惜しい製品だ。高性能なパソコンであればストレスなく、問題なく動くだろう。
ノートン™ インターネットセキュリティ
金額:6480円
知名度:◎
ウィルス検知率:◎
未知のウィルス対策:○
迷惑メール対策:○
ファイアウォール機能:△
個人情報保護対策:△
有害サイトブロック機能:△
動作の軽さ:○
公式サイトはこちら

■編集局の判断コメント:
言わずと知れた、シマンテック社が開発しているノートンセキュリティ。もはや国内における知名度は抜群だ。
最近のノートン製品はウィルスの検知率等について非常に向上されており、未知のウィルスにも対策がある程度可能である。
個人情報保護機能等に若干の不安要素が残るが、動作も軽いため、十分にパフォーマンスが発揮できることが期待される。昔はいわゆるゴミファイルといわれる、データベース処理ファイルの肥大化が問題となり、非常に重たいというイメージがつきまとっているが、今の製品はそのあたりの問題をある程度解決し、未知のウィルス等にも対応できるほどの製品自体をブラッシュアップしている。比較的軽く設計もされているが、ある程度のスペックがなければ少し重く感じるかもしれない。
カスペルスキー2013
金額:6279円
知名度:×
ウィルス検知率:◎
未知のウィルス対策:◎
迷惑メール対策:○
ファイアウォール機能:○
個人情報保護対策:◎
有害サイトブロック機能:○
動作の軽さ:×
公式サイトはこちら

■編集局の判断コメント:
カスペルスキーは海外ではかなり有名な高品質セキュリティソフトだ。
ウィルスの検出率は市販されている全セキュリティソフトの中でも群を抜いており、恐らくこの製品を入れていればまず間違いなくウィルスに感染する事は無いのではないか、ともいえる。
しかし、この製品はその特性上、結構動作が重たいため、古いPCや低スペックPCにインストールしてしまうと、パソコンそのものが動作しなくなるという報告も多々上がっている。単純に重いのだ。
ずば抜けたセキュリティ率を誇る製品なだけに、利用するパソコンにもそれだけの品質を求めるのだろうか。
ウィルスバスタークラウド
金額:5980円
知名度:◎
ウィルス検知率:○
未知のウィルス対策:×
迷惑メール対策:○
ファイアウォール機能:○
個人情報保護対策:○
有害サイトブロック機能:◎
動作の軽さ:○
公式サイトはこちら

■編集局の判断コメント:
こちらも言わずと知れた国内における定番セキュリティ製品「ウィルスバスター」。動作を軽くするためにクラウド化を実施し、非常に軽量な動きを実現させた。
ただ、オンライン環境に接続しておかなくてはならず、インターネットにつながっていない状態が続くと、非常に危険なことになる、クラウド特有のデメリットを持ちあわせる。
セキュリティソフトとして活躍するには固定的に稼働しているオンラインPCに入れることが望ましいだろう。持ち運べるモバイルノートパソコン等に入れる事はあまりオススメしない。
また、製品そのものも、インストールしているパソコンやサーバーを壊すなど、過去に何度か大事件を起こしているため、世界的な信頼度は実はあまり高くない。(詳しくはこちら)
そのあたりを踏まえた上で、インストールする人はよく考えてから導入をしてみてはどうだろうか。
カスペルスキー2013
金額:6279円
知名度:×
ウィルス検知率:◎
未知のウィルス対策:◎
迷惑メール対策:○
ファイアウォール機能:○
個人情報保護対策:◎
有害サイトブロック機能:○
動作の軽さ:×
公式サイトはこちら

■編集局の判断コメント:
カスペルスキーは海外ではかなり有名な高品質セキュリティソフトだ。
ウィルスの検出率は市販されている全セキュリティソフトの中でも群を抜いており、恐らくこの製品を入れていればまず間違いなくウィルスに感染する事は無いのではないか、ともいえる。
しかし、この製品はその特性上、結構動作が重たいため、古いPCや低スペックPCにインストールしてしまうと、パソコンそのものが動作しなくなるという報告も多々上がっている。単純に重いのだ。
ずば抜けたセキュリティ率を誇る製品なだけに、利用するパソコンにもそれだけの品質を求めるのだろうか。
ESETパーソナルセキュリティ
金額:3360円
知名度:×
ウィルス検知率:◎
未知のウィルス対策:◎
迷惑メール対策:○
ファイアウォール機能:○
個人情報保護対策:○
有害サイトブロック機能:○
動作の軽さ:◎
公式サイトはこちら

■編集局の判断コメント:
まず、このパッケージが「怖い」という人が50%という、非常に損な製品だ。確かにこのアンドロイドのような無機質な顔は怖い人もいるだろう。
しかし、この製品は知名度が全く無いものの、実は非常に素晴らしい製品だ。
サーバー向けセキュリティソフトとして活躍していたCanon製のセキュリティソフト。サーバー向けに作られていただけあって、そのセキュリティは非常に堅牢だ。そしてそのシステムがコンシューマー向けに改造され、販売されているのがこの「EsetSmartSecurty」。
ウィルス検出率や性能は、最堅牢セキュリティソフトに比べると少し劣るが、軽さ・手軽さ・安さから見ても、よほど古いパソコンでなければ、恐らくは快適に作業が実施できるだろう。
セキュリティソフトで大事な事は?
MediaDisPatch編集局が選ぶイチオシセキュリティソフト

低スペックPCでも、古いPCでも、恐らく問題なく動作するだろう。さらにマルチプラットフォーム対応ということもあり、スマートフォン等にも導入する事が出来るため、これ一台である程度は賄えるだろう。
しかも現在はキャンペーンを実施している。なんと3年利用版で3780円だ。1年あたり1260円という非常にリーズナブルな価格で、これほどバランスのとれている製品が入手できるのであれば、この製品は「買い」だろう。実用性の高い一品であることは間違いない。
今はやりの「Core i」シリーズのCPUを搭載しており、且つメモリが4GB以上のPCであれば、問題なく動作するだろう。
この製品は初回~3回目までのフルスキャンが非常に重たくなっており、それ以後は軽く動作する仕組みになっている。2~3回目までは少し重たいが、それもその時だけ。あとは問題なく動くだろう。編集局のパソコンも実はすべてカスペルスキーだ。
実際に使っていて、全くストレスは感じない。このストレスフリーな感覚で世界ナンバー1クラスの堅牢性を誇るセキュリティが使えるのであれば、全く問題ないだろう。
上記製品詳細情報に記載しているが、昔と違い、ゴミファイルの肥大化等が改善されつつあるノートンセキュリティは、十分にセキュリティソフトとしてのパフォーマンスを発揮してくれるだろう。同等製品の中でウィルスバスターが上がっているが、こちらは前述したように、過去に色々な問題があったこともあり、また、クラウド型というデメリットがセキュリティ上非常に多くの事柄を左右するため、ノミネート外とさせてもらった。その点、ノートンは比較しても非常に安定しているのでオススメだ。
最後に・・・
様々なセキュリティ製品がある中で、オススメの3つを挙げさせて頂いたが、これらがパソコンを守ってくれるのではないことをはっきりと断言しよう。
これらの製品はあくまで「補助」を行うだけで、実際に守らなければならない主役は、パソコンを操作している人自身だ。
アップデートの警告が出ていても放置していたり、自ら怪しいWEBサイトに飛び込んでいったりと、そのような行為をしていると、どれだけ堅牢なセキュリティソフトであっても、必ずどこかで感染をしたりする。
そう、結局は使う人のリテラシーの高さに左右されてしまうのだ。
高度な情報化社会になっている現在だからこそ、セキュリティソフトだけでなく、自分自身のセキュリティの知識も向上させていかなければ、完全に防御をできるものではないことを必ず覚えておこう。あくまで製品は「補助」にすぎない。
その為にも、まずは普段使うパソコンの中身を再度見つめなおし、どの様なデータを取り扱っているか、どの様な情報が記録されているか等を再認識し、本当に必要な「補助」を製品を使って補ってみよう。