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04月02日12時50分

動物を逃がすと罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑦)

今週も引き続き、ニュースでよく見かける事件が、軽犯罪法にあたる可能性があるということを見ていこうと思います。

危険物投注等の罪

軽犯罪法第1条第11号は、「相当の注意をしないで、他人の身体又は物件に害を及ぼす虞のある場所に物を投げ、注ぎ、又は発射した者」と規定されています。
「他人の身体又は物件に害を及ぼす虞(おそれ)のある場所」に向かって、「物を投げ、注ぎ、又は発射」する行為が禁止されます。「物件」は不動産だけでなく動産も含まれます。また、「物」には固体だけでなく液体や気体も含まれます。
例えば、人がいる公園で野球をする行為は、人に怪我をさせるおそれがありますのでこの規定に該当します。
また、道を歩いている人の足下に向かってバナナの皮を投げる行為も、滑って転倒するおそれがありますので、この規定に該当するでしょう。
友達同士でキャッチボールをする場合などにも、周囲によく注意することが必要です。

 

動物解放等の罪

軽犯罪法第1条第12号は、「人畜に害を加える性癖のあることの明らかな犬その他の鳥獣類を正当な理由がなくて解放し、又はその監守を怠つてこれを逃がした者」と規定されています。
ニュースで、誰かに飼われていたワニやヘビが公園に捨てられていたといった報道を見かけることがあります。
このような行為は、「人畜」すなわち人や家畜に怪我をさせたり、場合によっては殺してしまったりする危険のある「鳥獣類」を「解放」する行為に該当しますので、この規定に違反することになります。
ちなみに、動物の管理については各都道府県の条例でより詳細に規定されており(例えば、大阪府では「大阪府動物の愛護及び管理に関する条例」)、罰則も定められています。
ペットを飼いたいという気持ちは分かりますが、責任を持って管理することができないにもかかわらず安易に飼い始めてしまうと、場合によっては刑罰を科せられる可能性があるということを十分理解しておきましょう。

 

 

つづく

このコラムの担当は

動物を逃がすと罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑦)
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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