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03月26日12時50分

火をたくと罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑥)

今週も引き続き、よくよく注意しなければならない軽犯罪法を見ていこうと思います。

火気乱用の罪

軽犯罪法第1条第9号は、「相当の注意をしないで、建物、森林その他燃えるような物の附近で火をたき、又はガソリンその他引火し易い物の附近で火気を用いた者」と規定されています。
「火をたく」とは、火気が独立して継続的に燃焼できる状態をいい、マッチを擦って火をつけたりライターを着火させたりするだけではこれに該当せず「火気を用いた」に該当します。焚き火やキャンプファイヤーなどが「火をたく」行為に該当する分かりやすい例でしょう。 
近くに森林のあるキャンプ地などで焚き火をしたり、ガソリンや火薬などの近くでライターを着けたりする場合には、「相当の注意」をしなければならないわけです。「相当の注意」とは、例えば、すぐに消火できるように水を準備しておいたり、風下に燃えやすい物を置かないようにしたり注意することです。
キャンプファイヤーで火が大きくなると気分も盛り上がりますが、この場合にも火が大きくなりすぎないよう注意が必要です。また、花火をする時にはバケツに水を入れて近くに置いておく方が多いと思いますが、最近の花火は火力や演出が大きくなっているものもありますので、それだけでは十分とはいえない場合もあると思います。
なお、「燃えるような物の附近で」と規定されていますが、延焼する可能性がないほどの距離があれば「附近」とはいえないでしょう。

爆破物使用等の罪

軽犯罪法第1条第10号は「相当の注意をしないで、銃砲又は火薬類、ボイラーその他の爆発する物を使用し、又はもてあそんだ者」と規定されています。
爆発物を使用する際に「相当の注意」をしなければならないことは当然でしょう。
鉄砲や火薬、ボイラーのみならず、爆発する可能性のある薬品やガスボンベなども取り扱いには注意が必要です。
また、「使用」以外にも「もてあそ」ぶ行為も禁止されています。もてあそぶとは、遊びやいたずらに利用する行為を言います。なお、ご存じのとおり爆竹にも火薬が含まれていますので、その取り扱いには注意しましょう。

 

 

つづく

このコラムの担当は

火をたくと罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法⑥)
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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