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03月12日12時50分

場所をわきまえないと罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法④)

今週も先週から引き続き、軽犯罪法を見ていきます。 今週は、「時間と場所をわきまえることは大切」という規定です。 日常の自分を振り返ってみましょう。

粗野・乱暴の罪

軽犯罪法第1条第4号は、「公共の会堂、劇場、飲食店、ダンスホールその他公共の娯楽場において、入場者に対して、又は汽車、電車、乗合自動車、船舶、飛行機その他公共の乗物の中で乗客に対して著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけた者」と定められています。
これは、公共の娯楽場や公共の乗り物の秩序を維持して、入場者や乗客を保護しようとする規定で、禁止される行為は「著しく粗野又は乱暴な言動で迷惑をかけ」る行為です。
例えば、TPOをわきまえずに大声で卑猥な会話をしたり、悪臭を放つ物を持ち込んだりする行為が禁止されます。
最近、学生などが電車の床に座り込んで一部のスペースを占拠して大声で会話をしているような場面に出くわすこともありますが、この規定に違反しているといえるでしょう。
さらに、座り込んでいる学生に注意をした者に対し、反抗してからんできたような場合にも、この規定に違反することになります。
また、脚を伸ばして着席し、車内の往来に邪魔となっているような場合も、この規定に違反する可能性があります。

消灯の罪

軽犯罪法第1条第5号は、「正当な理由がなくて他人の標灯又は街路その他公衆の通行し、若しくは集合する場所に設けられた灯火を消した者」と定められています。
この規定は、夜間に街灯などが消灯されてしまうと、交通事故発生の可能性が高まり、また非行が多くなるおそれがあることから、これを防止しようとする規定です。
街灯だけでなく、看板などの「他人の標灯」についても消灯が禁止されていますので、例えば、携帯電話の充電をするために、お店の道路看板のコンセントを無断で引き抜いて消灯させたような場合にも、この規定に違反することになります(もっとも、無断で電源を利用する行為は窃盗罪にも該当します。)。

 

つづく

このコラムの担当は

場所をわきまえないと罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法④)

弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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