ENTRY
02月26日12時50分

持ってたら罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法②)

先週から引き続き、軽犯罪法を見ていきます。今週は持ち物に関する規定を取り上げます。 どんなモノに注意が必要なのでしょうか。

凶器携帯の罪

軽犯罪法第1条第2号は、「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」と定められています。
「刃物」には、日本刀や剣はもちろん、包丁、鎖鎌など、刃がついているものが該当します。
先日、「逆刃刀」が発見されたという報道がありましたが、これも刃がついている以上、刃物です。
また、「鉄棒」とは、鉄パイプはもちろん、三節棍などの組み合わせてある程度の長さになる物も含まれます。
「その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具」とは、条文上明確ではありませんが、例えばロールプレイングゲームなどに出てくる棍棒、鉄の爪、火炎瓶などがこれに該当するでしょう。
判例では催涙スプレーもこれにあたるとされています。
そして、これらの凶器を「隠して携帯」することが禁じられていますので、白昼堂々と持ち歩いているような場合には、この規定には引っかからないということになります(もっとも、他の罪になる可能性がありますので、いずれにせよ凶器を持ち歩くことはやめましょう。)。
「正当な理由なく」ですので、例えば職務で必要な物を持ち歩いている場合はもちろん罪にはなりません。

侵入具携帯の罪

軽犯罪法1条3号は、「正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」と規定されています。
過去の裁判例ではドライバーもこれに該当するとされています。
ちなみにその裁判では、侵入の意図がなくても、客観的に侵入するために用いることができる性質の物を携帯していればこの規定に引っかかるという判断をしています。

 

このように、どこの家庭にでもあるような身近な物を、特に理由もなく持ち歩いていると、思わぬ”落とし穴”に落ちてしまうおそれがありますので、注意が必要です。

 

つづく

このコラムの担当は

持ってたら罪!?(意外と知らない!?軽犯罪法②)
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

〒541-0041
大阪市中央区北浜2-1-23
日本文化会館6階
木村・浦川・片山法律事務所
Tel 06-6222-2031