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01月29日12時50分

あなたのすぐ隣に潜むトラブル 家族編②

好調な視聴率をキープし続けているNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」には、嫁を執拗にいびる小姑が出てきます。 結婚した相手にあのような小姑がいた場合、離婚できるのでしょうか。

離婚できる場合は法律で決められている

夫婦お互いが納得すれば、離婚をすることは自由で、特に理由は必要ありません。
問題は、夫婦の一方が離婚に応じない場合であり、そのような場合には「民法」という法律で定められている離婚するための理由が必要です。

「民法」には、離婚するための理由として、

① 配偶者に不貞な行為があったとき
② 配偶者から悪意で遺棄されたとき
③ 配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
④ 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
⑤ その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき

が挙げられています。

「嫁いびり」を原因に離婚はできる?!

冒頭の「ごちそうさん」のケースで離婚できるかどうかは、嫁いびりを繰り返す小姑の存在が⑤の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」にあてはまるかどうか、という問題になるわけです。

ポイントとなるのは、「夫の態度」です。
結婚はあくまでも夫と妻の意思によって成り立っているものですので、たとえ夫と妻以外の第三者がその仲を妨害しようとしても夫婦が円満である限り離婚はできません。
しかしながら、たとえば妻が夫に対して、姑や小姑によるいびりをやめさせるようにお願いしているにもかかわらず、夫が真面目に対応しようとせず、それが原因となって、徐々に夫との仲も悪化するような事態になれば、「婚姻を継続し難い」という状態となって、離婚が認められる可能性があります。

ただし、これまでの裁判の傾向からすれば、夫の非協力的な態度が数年間継続しているようなケースでなければ、「まだまだ改善の余地はある」ということで離婚は認められないでしょう。

「ごちそうさん」のケースでは、夫婦がたびたび衝突しながらも、最終的には、夫婦双方が、相手の困っている状況を改善しようと努力していますので、まだまだ婚姻を継続し難いとはいえないでしょう。

 

 

さて、次回も引き続き、家族間のトラブルについてお話しします。

つづく

あなたのすぐ隣に潜むトラブル 家族編②
弁護士 矢吹保博
民事事件・家事事件・刑事事件など幅広く多様な事件を取り扱う傍ら、「株主の権利弁護団」に所属し、カルテル事件などに関する株主代表訴訟なども取り扱う。

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